【2020年2月28日更新】個人事業主でも導入できるモバイル決済サービス大手4社の特徴を比較します

compare-makers-eyecatch

スマホやタブレットから簡単にキャッシュレスの決済ができる『モバイル決済』が、急速に普及してきましたね。
申込み手続きや利用方法も簡単なので、個人事業主でも気軽に導入できます。

実店舗のあるお店はもちろんのこと、、、
維持費用がかからないので、対人販売はイベント出店だけというハンドメイド作家でも、『キャッシュレスでお支払いができるブース』になれるので便利です。

ミケ

私もイベント出店しているハンドメイド作家のひとりなんだにゃー。

モバイル決済サービスを提供する会社は幾つかあります。
私が導入したときは、どの会社のサービスが個人事業主のハンドメイド作家に合っているか分からず、かなり悩んでしまいました。

そこでこの記事では、イベント出店しかモバイル決済を使う機会が無くても、大手で安心して導入できるモバイル決済サービスを、4社ピックアップしてみましたのでご紹介したいと思います。

あなたに合ったモバイル決済サービスを探してみてくださいね。

『モバイル決済』ってどんなサービス?

モバイル決済とは、スマホやタブレットに専用のカードリーダーをつなぐことでお客様がキャッシュレスで決済できるようにする方式をいいます。

カードリーダーは一般的にクレジットカードを挿し込むことができるようになっていたり、電子マネーの読み取り装置が付いているので、簡単にお支払いができるんです。

また、最近はQRコードを読み取ってお支払いできたりして、機能もどんどん増えてきているんですよ。

mobilepay_valiation_eyecatchモバイル決済が使える電子決済は3種類。大手モバイル決済サービスはどれに対応しているの?

自分の持っているスマホやタブレットを使って決済できるようになるので、レジのシステムを持たないような小規模な個人事業主でも、手軽に導入できて費用も安く抑えられるので、急速に普及しています

あくまで事業者用のサービスで、スマホでお支払いする『モバイル支払い』とはちょっと違うよ。

トラ

今なら2019年10月からの消費税増税に合わせて、経済産業省の政策として『キャッシュレス・消費者還元事業』が展開されています。
だから、期間中にモバイル決済の導入・運用をすれば、とてもお得になるのでおススメですよ。

mobilepay-policy2019_eyecatch消費税率アップをモバイル決済で乗り切る!『キャッシュレス・消費者還元事業』の解説と大手4社の対応まとめ

個人でも導入できるモバイル決済サービスの比較

モバイル決済のサービスを提供している会社はいくつかあって、それぞれに特徴が違うんです。
この記事では、小規模事業者でも安心して導入できる大手4社をピックアップして、そのサービスと特徴を紹介しますね。

Square(スクエア)

Squareは、Twitterの共同創業者のジャック・ドーシー氏が設立したアメリカの決済会社のサービスです。
Square_home

(※)スマホの場合、表を横にスライドできます。

初期費用 無料
カードリーダー代金 税込7,980円
(キャンペーン適用で実質無料)
導入日数 最短当日
維持費 無料
対応カードと
決済手数料
VISA 3.25%(注)
MasterCard 3.25%(注)
AMEX 3.25%(注)
JCB 3.25%(注)(2020年7月~:3.95%)
Diners Club 3.25%(注)
Discover 3.25%
SAISON
カード決済対応端末 iPhone, iPad,
Android
対応電子マネーと決済手数料 対応予定
対応QRコードと決済手数料
入金手数料 無料
入金サイクル 最短翌営業日

(注)キャッシュレス・消費者還元事業に参加すると、2020年6月末まで、Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Clubの5ブランドで決済手数料が実質2.16%になります。

Squareの特徴
  • 決済手数料以外は全て無料
  • キャッシュレス・消費者還元事業に参加するとクレジットカードの決済手数料が引下げ
  • キャッシュレス・消費者還元事業に参加するとSquare請求書の決済手数料引下げ
  • キャッシュレス・消費者還元事業に不参加でも、カードリーダー専用ドックがキャンペーンで無料
  • 導入審査が簡単で通りやすく、運用方法も手軽で入金サイクルも早い
  • 暗証番号入力機能は無いが、カードリーダーがオシャレで設定も不要
  • カードリーダーがタッチ決済に対応している
  • 電子マネー決済(対応は予定)やQRコード決済に対応していない
  • コミュニティやブログによる情報が充実

さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

square-service_eyecatch『カード決済のSquare(スクエア)』のサービス内容とメリット・デメリットを解説します square_new_campaign-eyecatchSquare(スクエア)のキャンペーン解説!2020年4月時点の賢い活用方法は?

Airペイ(エアペイ)

Airペイは、リクルートライフスタイル社が提供する日本の決済サービスです。

Airペイ_home

(※)スマホの場合、表を横にスライドできます。

初期費用 無料
カードリーダー代金 貸与19,800円
(キャンペーン適用で実質0円)
導入日数 2週間程度
維持費 無料
対応カードと
決済手数料
VISA 3.24%(注)
MasterCard 3.24%(注)
AMEX 3.24%(注)
JCB 3.74%(注)
Diners Club 3.74%(注)
Discover 3.74%(注)
SAISON
カード決済対応端末 iPhone, iPad
対応電子
マネーと
決済手数料
交通系電子マネー
(Suica, PASUMO,
Kitaca, ToICa,
manaca, ICOCA,
SUGOCA, nimoca,
はやかけん)
3.24%(注)
iD 3.74%(注)
QUICPay 3.74%(注)
nanaco
楽天Edy
電子マネー決済対応端末 iPhone, iPad
対応QRコードと決済手数料 Alipay, WeChat Pay,
LINE Pay, d払い
入金手数料 無料
入金サイクル 最大月6回

(注)キャッシュレス・消費者還元事業に参加すると、2020年6月末まで、クレジットカード,電子マーの決済手数料が実質2.16%になります。

Airペイの特徴
  • 決済手数料以外は全て無料
  • キャッシュレス・消費者還元事業に参加するとクレジットカードの決済手数料が引下げ
  • キャッシュレス・消費者還元事業に参加すると電子マネーの決済手数料が引下げ
  • キャッシュレス・消費者還元事業に参加するとキャンペーンでiPadも無料貸与
  • 事業形態に合わせて様々なバリエーションで利用できる
  • 主要クレジットカードに加え、電子マネーの対応も豊富
  • Airペイ QRで国内外のQRコード決済に対応
  • ユニオンペイにも対応
  • Android端末には対応していない

Coiney(コイニー)

Coineyは、日本ベンチャー大賞も受賞している国内決済会社のサービスです。

Coiney_home

(※)スマホの場合、表を横にスライドできます。

初期費用 無料
カードリーダー代金 税込19,800円
(キャンペーン適用で無料)
導入日数 2回の審査で1週間程度
維持費 無料
対応カードと
決済手数料
VISA 3.24%(注)
MasterCard 3.24%(注)
AMEX 3.24%(注)
JCB 3.74%(注)
Diners Club 3.74%(注)
Discover 3.74%
SAISON 3.24%
カード決済対応端末 iPhone, iPad,
Android
対応電子
マネーと
決済手数料
交通系電子マネー
(Suica, PASUMO,
Kitaca, ToICa,
manaca, ICOCA,
SUGOCA, nimoca,
はやかけん)
3.24%
iD
QUICPay
nanaco
楽天Edy
電子マネー決済対応端末 iPhone, iPad
対応QRコードと決済手数料 WeChat Pay
入金手数料 10万円未満は200円
10万円以上は無料
入金サイクル 月6回

(注)キャッシュレス・消費者還元事業に参加すると、2020年6月末まで、Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Clubの5ブランド,交通系電子マネーの決済手数料が実質2.16%になります。

Coineyの特徴
  • 中国で浸透しているQRコード決済『WeChat Pay』が使える
  • キャッシュレス・消費者還元事業に参加するとクレジットカードの決済手数料が引下げ、さらに引下げ期間が延長
  • SAISON CARDのカード決済に対応している
  • 交通系電子マネーは、iPhone/iPad端末のみの対応
  • 10万円未満の入金の場合は手数料200円がかかる
  • 複数回払い(1回・2回・リボ払い)にも対応

楽天ペイ

楽天ペイは、誰でもご存知のインターネットサービスの国内大手企業が提供する決済サービスです。

楽天ペイ_home

(※)スマホの場合、表を横にスライドできます。

初期費用 無料
カードリーダー代金 税込18,800円
(キャンペーン適用で実質無料)
導入日数 最短3日
維持費 無料
対応カードと
決済手数料
VISA 3.24%(注)
MasterCard 3.24%(注)
AMEX 3.24%(注)
JCB 3.74%(注)
Diners Club 3.74%(注)
Discover 3.74%
SAISON
カード決済対応端末 iPhone, iPad,
Android
対応電子
マネーと
決済手数料
交通系電子マネー
(Suica, PASUMO,
Kitaca, ToICa,
manaca, ICOCA,
SUGOCA, nimoca,
はやかけん)
3.24%(注)
iD 3.74%(注)
QUICPay 3.74%(注)
nanaco 3.24%(注)
楽天Edy 3.24%(注)
電子マネー決済対応端末 iPhone, iPad,
Android
対応QRコード R pay, Au pay(注)
入金手数料 楽天銀行なら無料
楽天銀行以外は210円
入金サイクル 楽天銀行なら翌日入金
楽天銀行以外は入金指示日の翌営業日

(注)キャッシュレス・消費者還元事業に参加すると、Visa、Mastercard、American Express、JCB、Diners Clubの5ブランド,交通系電子マネー,QRコードの決済手数料が実質2.16%になります。

楽天ペイの特徴
  • 主要クレジットカード、交通系電子マネーなど様々な決済に対応
  • キャッシュレス・消費者還元事業に参加するとクレジットカードの決済手数料が引下げ
  • キャッシュレス・消費者還元事業に参加すると電子マネーの決済手数料が引下げ
  • キャッシュレス・消費者還元事業に参加するとQRコードの決済手数料が引下げ
  • キャッシュレス・消費者還元事業に参加するとキャンペーン適用条件の決済金額条件が無い
  • 電子マネーの対応も幅広く、楽天Edyの電子マネー決済もできる
  • 楽天銀行の口座があるとメリットが多い
  • お客様は楽天ポイントを使ってお支払いができる
  • QRコード決済『R Pay』が使える
  • 通常はキャンペーンに適用するための決済金額の条件が厳しい

まとめ:イベント出店で使う個人におすすめな会社は?

モバイル決済は、どのサービスも無料で導入・維持ができるので、どのサービスを選択すれば良いか迷ってしまう事もあります。

でも、細かくみていくと事業スタイルによっておススメなサービスが変わってきます。
最後に、今回比較したサービスごとに、実店舗がなくイベント出店のみ対人販売をしている事業者さんに対して、私がおススメするサービスをまとめてみたいと思います。

Square(スクエア)

他のサービスと比べて、機能がシンプルで導入のハードルが低く、運用方法も手軽です。しかも入金サイクルも早いので現金感覚で使えます。
また、カードリーダーがオシャレでタッチ決済も可能なところが便利!
まだ完全に事業化できていなかったり、対人販売の機会が少ない事業者さんにおススメのサービスです。
但し、シンプルな反面、様々な運用をしていきたい事業者さんには物足りないところがあるかも。

mobilepay-research-04_eyecatch【イベント実態調査】ヨコハマハンドメイドマルシェ2019でモバイル決済の普及率を調査

Airペイ(エアペイ)

サービスのバリエーションが豊富でどんなビジネスにも合わせられ、店舗利用にも適しています。
クレジットカード,交通系電子マネー,QRコード、どれも対応ブランドが充実しているのも魅力。
でも、加入審査に必要な書類が多く、しっかりビジネスを運用していないと準備できないかも知れません。
法人や個人事業主で事業活動を予定している、又はすでに実施している事業者さんなら、手軽に始められて運用もしやすいおススメのサービスですね。

Coiney(コイニー)

市場のニーズに合わせて、柔軟に機能が拡張されていくサービスです。
交通系電子マネーにも素早く対応(iPhone/iPadのみ)し、使いやすさがアップしてきています。
QRコード決済の『WeChat Pay』にも対応しているので、中国人のお客様が多ければ嬉しいサービス。
どのモバイル決済サービスにも満足できない点がある事業者さんが、今後の機能拡張に期待しているならおススメのサービスです。

特に現在、キャッシュレス・消費者還元事業に参加すると、決済手数料引下げが6ヵ月延長される(延長分はCoineyが負担)という、驚きのキャンペーンを展開中です。

楽天ペイ

様々な機能がそろっている万能型のサービスです。
大手企業の強味を活かして「楽天Edy」「R pay」などの独自サービスが使えたり。
楽天銀行や楽天ポイントなどを活用すると、事業者、お客さまともメリットが多くなります。
その分、加入審査や利用条件が厳しくなる面もあります。
だから、すでにビジネスを運用していて一定以上の売上がでている事業者さんにおススメのサービスですね。

私のような対人販売の機会が少ない事業者さんには、最小限のサービスを手軽に使える『Square』が最もおススメです。

但し、電子マネー決済にも対応が予定されていますが、すぐに電子マネー決済を使う必要があるなら『Airペイ』や『coiney』の導入を検討した方が良さそうです。

もしも、実店舗での対人販売もしているならば、『Airペイ』か『楽天ペイ』が対応ブランドも多く、拡張性も高いのでおススメです。
特に安定的に売上を伸ばしている事業主さんなら、『楽天ペイ』を導入するとメリットが多そうです。

対人販売がイベント出店だけなら『Square』か『Coiney』が良いね。

トラ

私の場合は、、、

イベントで販売する作品は、2,000円~4,000円くらいで電子マネーで払うには少し高め。
イベント出店した時、予想されるキャッシュレスの売上は10万円にも満たない小規模なもの。

だから、クレジットカードの決済だけができれば十分なので、一番手軽に導入・運用できる『Square』に決めました。

『Square』は、売上の少なくイベント出店のようなビジネスでも、簡単に審査もクリアできるので、はじめてモバイル決済を利用する方にはピッタリだと思いますよ。
今後、電子マネー決済にも対応予定なので、さらに便利に使えそうです。

ミケ

『Square』のサービスは、売上が少なくて、はじめてモバイル決済を利用する私でも簡単に導入できたにゃ。