私がハンドメイド作家になって最初に始めた販売方法は、インターネットで手軽に販売ができるハンドメイドマーケットです。
お金に余裕がない私にとって、無料で作品の販売ページが持てることは大きな魅力だったし、作品販売の初心者を支援してくれる仕組みがあったからです。
他の販売方法について知りたい方はこちらの記事を読んでくださいね。
私もここから始めました。ハンドメイド作品の3つの販売方法と初心者におススメな販売の始め方でも、ハンドメイドマーケットにも幾つか運営会社があるので、それぞれどんな特徴があってどれに登録したら良いか知りたくなりますよね?
そこでこの記事では、大手ハンドメイドマーケットのご紹介と、私がどのハンドメイドマーケットに登録して作品の販売を始めたかをお話ししたいと思います。
あなたの作品に合ったハンドメイドマーケットを探すための参考にしてくださいね。
目次
ハンドメイドマーケットの特徴
ハンドメイドマーケットとは?
『ハンドメイドマーケット』は、ハンドメイド作家さんたちのショップが集まったインターネット上のショッピングモールのようなものです。
手仕事の温かみが好きな方。
周りの人とかぶらないオリジナルなものが欲しい方。
などなど、ハンドメイド作品が欲しいお客様はたくさんいます。
そういうお客様たちは、たくさんの作家さんの中から自分に合った作品を選べるハンドメイドマーケットに集まって来るんです。
一方で、ハンドメイドマーケットには作家さんたちも集まってきます。
ハンドメイドマーケットは、ハンドメイド作品が欲しいお客様を集めてくれるし、無料で手軽にショップページもつくれるからです。
そんなお客様たちと作家さんたちが、作品の売買をするネットショップの集合体が、ハンドメイドマーケットです。
ミケ
ハンドメイド作家にとってのメリット・デメリット
ハンドメイドマーケットはハンドメイド作品の販売初心者さんにとってはメリットが多く、他のインターネット販売と比べておススメな販売方法です。
- ITに詳しくなくても簡単にショップページが作れる
- 無料でショップページが作れて維持費用もかからない
- マーケット運営者が販売を支援してくれる
- ショップページは匿名でも販売できる
特に他の販売方法にはない大きなメリットが『マーケット運営者の販売支援』です。
自分の作品がマーケット運営者の目に留まると、マーケットのトップページや特集記事に掲載してくれます。自分の作品がマーケットの中でピックアップされると、販売ページへのアクセスが一気に上がるので、作品が売れやすくなります。
それ以外にも、売上をあげるためのセミナーを開催したり、ノウハウをまとめた記事を配信してくれたりなど、マーケットごとに趣向を凝らした支援をしてくれます。
販売に不慣れなハンドメイド作家さんにとっては、とても嬉しいサービスですよね。
また、ハンドメイドマーケットを運営している会社は、大型の施設や場所を貸し切ってイベント開催をしていることが多いです。
ハンドメイドマーケットに登録しておくと運営者からイベント出店の案内がくるので、挑戦するきっかけになります。
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一方で、販売初心者のハンドメイド作家さんにとって、ハードルの高いデメリットもあります。
- 販売ページのデザインが決まっていてオリジナリティが出せない
- 自分の作品が、他のたくさんの作品に埋もれてしまう
- 作品が売れたときの販売手数料が高めに設定されている
ハンドメイド作品の販売初心者さんにとって、一番つらいデメリットは『自分の作品が埋もれてしまう』こと。
ハンドメイドマーケットにはたくさんの作家さんが集まって、日々、新しい作品の販売をはじめます。マーケット内で販売されている作品点数はあまりにも多いので、自分の作品に注目を集めることは難しく、なかなかお客様が販売ページを見に来てくれません。
最初のうちはこれが一番つらいことで、売上が上がる前に心が折れてしまうハンドメイド作家さんも数多くいらっしゃいます。
ハンドメイドマーケットの紹介
でも、ハンドメイドマーケットを運営している会社は幾つかあり、それぞれに特徴があるので自分の作品と良く合うマーケットで販売すれば売上をあげやすくなるはずです。
ここでは、ハンドメイドに特化したサービスを提供しているマーケットを5つご紹介しますね。
minne(ミンネ)
minneは、GMOペパボ株式会社が運営する国内最大手のハンドメイドマーケット。
2018年9月時点で作家数47万人、作品数867万点にものぼり、年間の流通金額は117億円にもなるそうです。(情報はこちらの記事より)
出展作品の数も多いですが購入者も多いので、お客様の心をつかむ作品を製作すれば大きな売上に繋げることができます。購入者の年齢層は20代~30代前半の方が多く、低価格でカワイイ作品が人気になる傾向があると思います。
Creema(クリーマ)
Creemaは、株式会社クリーマが運営するハンドメイドマーケットです。
2019年1月時点で作家数12万人以上、作品数670万点で国内2番手の規模です。(公式サイトより)
完成度の高い洗練された出展作品が多く、販売価格も比較的高額な作品が集まっているマーケットです。それに合わせて購入者の年齢層も高めで、30代の方が多い印象があります。
本格的なスキルで丁寧に製作された大人っぽいハンドメイド作品が人気になる傾向があると思います。
iichi(いいち)
iichiは、アジア最大のハンドメイドマーケットを運営するPinkoiの日本国内版で、Pinkoi Japan株式会社が運営するハンドメイドマーケットです。
2019年1月時点で、作家数1万7千人、作品数62万点の規模です。(公式サイトより)
ナチュラルなイメージが強いブランドづくりを展開していて、素朴でシンプルなハンドメイド作品が人気の傾向にあると思います。しかし、販売手数料が20%で、他のハンドメイドマーケットと比べると手数料が高いところが難点です。
ココナラhandmade
ココナラhandmadeは、知識・スキルの販売マーケットとして有名な株式会社ココナラが運営するハンドメイドマーケットです。
2017年4月から開始した比較的新しいハンドメイドマーケット。
明るい雰囲気のサイトで、比較的年齢の若い購入者をターゲットにしている印象です。いつまでか分かりませんが、今なら販売手数料0円キャンペーンを実施しているので、作家さんにとってのお得感は大きいと思います。
Etsy(エッツィ)
Etsyは、アメリカのニューヨークに拠点があるEtsy.Incが運営するグローバルなハンドメイドマーケットです。
世界中の方々とハンドメイド作品の売買ができ、2018年の実績では、200万店が出店していて3700万人の購入者がいるそうです。(Etsy投資家情報より)
国内のハンドメイドマーケットよりも圧倒的に規模が大きく、世界中に購入してくれるお客様がいるので、注目が集まると大きな売上がありそうです。Etsyで海外のお客様をターゲットにすることで大成功している作家さんもいらっしゃいます。
言葉の問題と、輸送トラブルに対処できそうなら挑戦してみるのも良いかも知れませんね。
私のハンドメイドマーケット販売の始め方
私が登録したハンドメイドマーケットは?
ここまでハンドメイドマーケットの特徴と大手ハンドメイドマーケットの紹介をしてきました。
では私は、どのハンドメイドマーケットに登録し、利用していったのでしょう?
私がハンドメイドマーケットについて調べていたときは、漠然と「インテリア雑貨を製作しよう。」と考えていた時期。「どんなお客様に向けてどんな雰囲気の作品を製作するか?」などはまだ決まっていませんでした。
ということは、どのハンドメイドマーケットが私の作品に合っているかなんてわかるはずがありません。
ミケ
そこで、私が取った行動は、、、
無料でショップページをつくれる全てのハンドメイドマーケットに登録しちゃいました。
登録してからの運用は?
その時の私はあまり深く考えずに、複数のハンドメイドマーケットに登録して販売を始めたのですが、今思い返すとなかなか良いアイディアだったと思っています。
というのも、ショップページを登録しておくだけならお金はかからないし、ひとつのハンドメイドマーケットで作品ページを作ってしまえば、他のハンドメイドマーケットの作品ページはコピーして貼り付ければ良いだけなので、それほど手間がかからないからです。
他にも複数のハンドメイドマーケットに登録するメリットはたくさんあります。
- インターネット上でお客様に作品を見てもらえる機会が増える。
- 自分に合ったハンドメイドマーケットは売れるようになると分かってくる。
- ハンドメイドマーケットごとによく売れる時期が変わるので収入が安定する。
- ハンドメイドマーケットごとに売れ筋が変わるので作品のムダが減る。
- 登録した全てのハンドメイドマーケットの販売支援を受けられる。
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作品の数も増えて少しずつ売れるようになってくると、ハンドメイドマーケットの違いも分かってくるし、売れ筋の違いも見えてきます。
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そうなってから、売上が大きくて自分の作りたい作品に合ったハンドメイドマーケットだけで販売すれば良いですよね。
私は最初は、4つのハンドメイドマーケットに登録して販売を始めましたが、自分の作風や方向性がはっきりしてきた現在は『minne』と『Creema』の2つだけに絞って現在も販売をしています。
まとめ:ハンドメイドマーケットに登録しよう
この記事では、ハンドメイドマーケットの特徴やメリット・デメリットを説明して、大手ハンドメイドマーケットの紹介もしてきました。まとめると、、、
ハンドメイドマーケットは、「お金」も「時間」もかけず簡単にネットショップを始めることができるし、マーケット運営者の販売支援も受けられるので、ハンドメイド作品の販売初心者さんにはおススメな販売方法です。
この記事では、ハンドメイドマーケットを運営している会社の中から、大手5社を紹介しています。
- minne(ミンネ)
- Creema(クリーマ)
- iichi(いいち)
- ココナラhandmade
- Etsy(エッツィ)
それぞれのハンドメイドマーケットには特徴があるので、作家さんの作風とうまく合えば、大きな売上が期待できます。
私の場合、まだ作風も決まっていない段階だったので、できるだけ多くのハンドメイドマーケットで始めようと考えて4社のサービスに登録。
それから作品の販売を始めましたが、結果的にそれはメリットが多い選択となりました。
だから、もしもあなたがハンドメイド作品の販売を始めることは決まっていても、まだ自分の作風が決まっていないなら、複数のハンドメイドマーケットに登録するのがおススメです。
作品の数も増えて少しずつ売上もあがってきたら、自然と自分の作風にあったハンドメイドマーケットに絞っていくことができるはずです。
とはいえ、私がハンドメイドマーケットで作品の販売を始めてから、実際に売れるようになるまでにはずいぶん時間がかかったし苦労もありました。
同じような状況にあるハンドメイド作家さんも多いのではないでしょうか?
そこで次回は、私がハンドメイドマーケットで作品が売れるまでにやったことについてお話ししたいと思います。
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