インターネットが発達して、全国どこからでも商品を購入できるネットショップが普及してきました。
最近では、無料で手軽にネットショップを開設できるサービスもあるので、私のような店舗を持たない個人でも簡単に商品を販売することができて便利です。
そんなサービスの中でも、特に「BASE(ベース)」と「STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェイピー)」は、簡単・無料なのに本格的なネットショップが作れるのでおススメ。
BASEには『BASE U』、STORES.jpには『STORES.jp MAGAZINE』という詳しい使い方や活用方法が解説されているガイドページがあるので、初めてネットショップを開設する方も安心です。
でも、この2つのサービスでどちらを選ぶべきか、悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
私も、個人事業を開業したことをきっかけにネットショップを開設しましたが、どちらのサービスも魅力的なのでとても悩みました。
ミケ
トラ
そこでこの記事では、インターネットには詳しくないけどネットショップを開設したい方に向けて、「BASE(ベース)」と「STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェイピー)」を最新のサービス内容で比較したいと思います。
何もかも比較すると項目が多くなってしまうので、私が初めてネットショップを開設した時の経験に基づき、特に気になる項目に絞って説明します。
私の場合は、最終的に『BASE(ベース)』でネットショップを開設したのですが、当時とはサービス内容も変わってきているので、改めて比較するとやっぱり悩みそう。。。
ですが、参考にしていただけたら嬉しいです。
目次
簡単・無料で開設できるネットショップ作成サービス
私がハンドメイド作品を販売しているように、商品を小売するためのネットショップ作成サービスはたくさんあります。
開設・運営にかかる費用も無料のものから高額なものまで様々ですが、小規模な個人事業の方ならお金はかけたくないですよね。
さらに、たくさんの店舗に使われている実績があればサービス内容も充実しているはずです。
トラ
ミケ
「BASE(ベース)」と「STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェイピー)」は、どちらのサービスも簡単・無料でネットショップが作成できるサービスで、たくさんの店舗で利用されている実績があります。
まずは、この2社のサービスについて概要をご紹介しますね。
Base(ベース)
BASE(ベース)は香取慎吾さんのCMでもお馴染みのネットショップ作成サービスです。
2019年2月にはショップ開設数が70万店舗を突破して、2年連続で利用実績No.1(マクロミル調べ)の実績があります。
- 開設費用も月額料金も無料で始められる
- フォームに入力するだけで簡単に開設できる
- 拡張機能の「apps」で好みのカスタマイズができる(一部有料)
- 「BASE DESIGN MARKET」でオシャレなデザインになる(有料)
- 海外への販売・発送が難しい
STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェーピー)
STORES.JP(ストアーズ・ドット・ジェイピー)も簡単・無料でネットショップが開設できる代表的なサービスです。
ジャンルや規模を問わず、毎月1万店舗がネットショップを開設している実績があります。
- 開設費用は全てのプランで無料になる
- 月額料金も無料で始められるフリープランがある
- フリープランの機能では不足を感じる場合がある
- スタンダードプラン(月額1,980円)なら決済手数料もお得になる
- フォームに入力するだけで簡単に開設できる
- 決済手段にPAYPALがあり、海外に販売することもできる
ネットショップ作成サービス比較
ではここから、「BASE(ベース)」と「STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェイピー)」を詳しく比較してみたいと思います。
私がネットショップを開設するにあたって、注目したサービス内容は3つです。
- 個人でも継続できる開設・運用費用
- ブランドイメージが感じられる外観
- 売上に繋がるプロモーションのしやすさ
ミケ
ネットショップを開設するサービスプランの候補は3つ。
「BASE」はプランに分かれていないのでひとつですが、「STORES.jp」は、無料のフリープランとスタンダードプラン(月額1,980円)のふたつがあるので、この3つのサービスを比較します。
トラ
個人でも継続できる開設・運用費用
では、まずは開設・運用費用に関して3つのサービスプランの料金体系を見てみます。
スマホの場合、表は横にスライドできます。
項目 | BASE | STORES.jp | ||
フリー | スタンダード | |||
料金 体系 |
開設費用 | 無料 | 無料 | 無料 |
月額料金 | 無料 | 無料 | 1,980円(※2) | |
販売手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | |
決済手数料 | 6.6%(※1)+40円 | 5% | 3.6% | |
振込手数料 | 250円 | 250円 | 250円 |
(※1)決済手数料3.6%+サービス利用料3% (※2)初月無料
全ての料金プランで、初期費用と販売手数料は無料なので、違いが出てくるのは月額料金と決済手数料です。
月額料金が無料のBASEとSTORES.jpフリープランは、どちらも運用に費用はかからず、商品が売れた時に決済手数料のみがかかります。
その決済手数料で比べると、STORES.jpフリープランの方がBASEよりも商品の売上ごとに1.6%+40円分お得です。
STORES.jpスタンダードプランは、月額料金は発生しますが、その分決済手数料が低く設定されています。
具体例で例えると、月に5,000円の売上が10回以上ある場合なら、STORES.jpスタンダードプランはBASEよりもお得になります。
1回の受注金額によって変わりますが、ざっくり『STORES.jpフリープラン<BASE<STORES.jpスタンダードプラン』の順に費用がかかると考えれば良いかも知れません。
トラ
ブランドイメージが感じられる外観
次にお客様が訪れたときに直接目に触れるネットショップの外観についてみてみましょう。
スマホの場合、表は横にスライドできます。
項目 | BASE | STORES.jp | ||
フリー | スタンダード | |||
外観 | デザイン | 無料11種類 有料27種類 |
48種類 | 48種類 |
商品点数 | 無制限 | 無制限 | 無制限 | |
商品写真 | 20枚 | 15枚 | 15枚 | |
独自ドメイン | 〇(無料) | × | 〇(※1) | |
ロゴ非表示 | 500円/月 | × | 〇 |
(※1)外部で事前に取得したドメインを移管、利用することは不可
無料のショップデザインは、STORES.jpの方がBASEよりも種類が多いので、お金をかけずに好みのデザインテンプレートで作成することができます。
一方、BASEはクリエイターが作成した5,000~10,000円程度の有料テンプレートを用意していて、簡単にクオリティの高いネットショップを作成できます。
BASE,STORES.jpのどちらもネットショップに出品できる商品点数は無制限で、掲載できる商品写真の枚数もお客様に伝えるには十分確保されているので、見た目のデザインが気に入ったサービスを選べば良いですね。
ミケ
また、初めてネットショップを作成するとき、見落としがちなのが『独自ドメイン』や『ロゴの非表示』です。
独自ドメインは、ネットショップのインターネットアドレスを、ブランド名のURLにすることができます。
名刺などにURLを印刷するとき、ブランド名のURLの方が分かりやすいし、お客様に本格的なブランドイメージを印象付けられますよね。
また、『ロゴの非表示』も合わせて適用すると、BASEやSTORES.jpのロゴが、ネットショップ上で表示されなくなるのでオリジナル感がより高まります。
トラ
売上に繋がるプロモーションのしやすさ
最後に売上に繋がるサービスの充実具合を見てみます。
このサービス内容に関しては、「決済」「販売促進」「分析」の3つに分けてまとめてみました。
項目 | BASE | STORES.jp | ||
フリー | スタンダード | |||
決済 | クレジットカード | 〇 | 〇 | 〇 |
キャリア決済 | 〇 | 〇 | 〇 | |
銀行振込 | 〇 | 〇 | 〇 | |
コンビニ決済 | 〇 | 〇 | 〇 | |
後払い | 〇 | × | 〇 | |
Amazon Pay | × | × | 〇 | |
楽天ペイ | × | 〇 | 〇 | |
Paypal | × | 〇 | 〇 | |
販売 促進 |
顧客用アプリ | 〇 | × | × |
ブログ | 〇 | × | × | |
Instagram販売 | 〇 | 〇 | 〇 | |
メールマガジン | 〇 | 〇 | 〇 | |
メッセージ機能 | 〇 | × | × | |
クーポン発行 | 〇 | 〇 | 〇 | |
分析 | SEO設定 | 〇 | × | × |
アクセス解析 | △(※1) | × | 〇 | |
Google Analytics | 〇 | 〇 | 〇 | |
広告タグ | 〇 | 〇 | 〇 |
(※1)訪問者数の確認は可能
表の項目が多くなってしまったので、特に注目したい項目にもマーキングしました。
サービスの特徴をざっくりまとめると、ポイントはふたつ。
- GoogleやYahooなどの検索から集客・販売に繋げていきたいならBASEがおススメ。
- 支払い方法などお客様の利便性を高めたいならSTORES.jpスタンダードプランがおススメ。
常に新規顧客を獲得したい商品の場合、GoogleやYahooで検索したときに上位に表示されることは、とても重要です。
BASEは、文字列や文章で細かくSEO設定ができたり、ショップ内にブログを書くことができるので、検索で上位ヒットしやすくなります。
また、InstagramなどのSNSだけでなく顧客専用のアプリもあるので、そこからショップに流入してくるお客様にも期待できますね。
一方でSTORES.jpは決済方法が豊富で、Apple Payや楽天ペイなどに対応しているだけでなく、PAYPALでの支払いもできます。
海外にも販売するとなると、英語の商品ページをつくるだけではなく、海外のお客様のお支払いにも対応が必要になります。
そのためには、PAYPALは必須のお支払い方法となるはずです。
ミケ
まとめ:私が『BASE』をおススメしたい理由
この記事では、インターネットに詳しくなくても手軽に、しかも無料でネットショップを作成できる「BASE(ベース)」と「STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェイピー)」について、私が開設するときに注目した項目に的を絞って比較してきました。
どちらのサービスも、基本機能は充実している費用は最低限に抑えられるし、簡単にネットショップを開設・運用できるので初めてネットショップを開設・運用する方にもおススメです。
他の有料サービスと比べても、お得に感じられることは間違いありません。
でも、どちらのサービスを選択するかは判断が難しいところ。
それぞれのサービスには明確な特徴があるので、項目ごとにポイントをまとめてみますね。
- 月額費用や決済手数料をできるだけ安く抑えたいならSTORES.jpフリープランがお得。
- ネットショップのデザインに費用をかけたくないならSTORES.jp,お金をかけてもオシャレにしたいならBASEがおススメ。
- オリジナルのネットショップをアピールするために、独自ドメインだけ適用したいならBASE、ロゴの非表示も適用したいならSTORES.jpスタンダードプランがおススメ。
- GoogleやYahooなどの検索から集客・販売に繋げていくのはBASEがおススメ。
- 支払い方法などお客様の利便性についてはSTORES.jpスタンダードプランがおススメ。
おススメとなるプランが項目ごとに変わってくるのでややこしいのですが、まずは自分が一番重要だと思う項目を中心にサービスを選択すれば良いのではないでしょうか。
とはいえ、きっとどの項目も重要だと思うので、悩んでしまう方も多いはず。
そこでひとつの事例として、私が悩んだ末に『BASE(ベース)』でネットショップを開設した理由をご紹介しておきたいと思います。
理由はたったひとつです。
私はハンドメイドマーケットに出店していた経験から『商品は思ったよりも売れない』と予測していたので、販売促進・集客にメリットの多いBASEを選択しました。
私の販売予測に対してBASEにメリットがあると感じられた項目は、次の3つです。
- ブログやSEO設定、Googleアナリティクスなどを活用すればGoogleやYahooで検索上位を狙える
- 月ごとの注文件数(売上)が少ない場合は、STORES.jpスタンダードプランよりも費用が抑えられる
- クリエイターが製作したオシャレなデザインテンプレートで、ショップのブランドイメージを強化できる
一方で、重要だと思っていたけれどあきらめた項目は以下の2つです。
- PAYPALの支払いに対応して海外のお客様に販売する
- ネットショップサービスのロゴを非表示にしてオリジナルショップ感を高める
ミケ
私はBASEでネットショップを開設してから1年ほど経ちますが、これまで費用面ではSTORES.jpスタンダードプランよりもお得に運用することが出来ていると思います。
でも、最近は売上が伸びてきているので、最初の内は赤字覚悟でSTORES.jpスタンダードプランにするのもアリだったかな。と思うと、いまだにどちらが正解だったのかは分かりません。
そんな私の経験が、初めてネットショップを開設する方の参考になれば嬉しいです。