ハンドメイド作品のプロモーションにブログやSNSを使うときの注意点とは?

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『ハンドメイド作品の販売はブログやSNSを活用してプロモーションしましょう。』
ハンドメイド作家さんを支援するサイトの記事ではよく見かける文面です。

私も作品の販売を始めると同時にブログやSNSを始めたのですが、『プロモーション=宣伝』のイメージがあって苦手なんです。。。

ミケ

自分の作品を自画自賛して周囲に言いふらしてるみたいで恥ずかしいにゃ。

あなたも、プロモーションというとそんな風に感じてしまうことはないでしょうか?

今回の記事は、宣伝が苦手な私でもブログやSNSを活用した『プロモーション』で、作品の売上がアップできるようになったときのお話しです。

「ブログやSNSで自分の作品自慢を公開するのは苦手」
「ブログやSNSを使っているけど売上が上がらない」
というハンドメイド作家さんは、ぜひ私のプロモーション方法を試してみてください。

なぜ作品のプロモーションが必要なの?

私がハンドメイド作家になって1年ほどたったころ、作品の売れ行きが悪い上に悪循環に陥ってしまったので、そこから立ち直るために自分の作品を大きく見直しました。

その時のお話しはこちら。

product-review-eyecatchハンドメイドで儲かる作品をつくるために必要な3つのポイントと私が実践した見直し

この見直しを実践することで、私の作品にはたくさんのメリットが生まれました。

でもせっかく良い作品をつくれるようになっても、それに価値を感じてくれるお客様に見てもらわないと、ただの自己満足になってしまいますよね。

特に作品のカテゴリーやジャンルを絞り込んでしまったので、それがピッタリ当てはまるお客様の人数は減っているはずです。
誰にでも気に入ってもらえるものではない分、今までよりもたくさんのお客様に見つけてもらわなければ売上は減ってしまいます。

一方で、カテゴリーやジャンルが絞り込まれたニッチな作品が欲しいお客様は、自分にピッタリ当てはまるものがなかなか見つからなくて困っているかも知れません。
『自分の欲しいものは普通の人とは違うから仕方ないのかな』
とあきらめて、すぐに見つかる作品で妥協してしまうか、買うのをあきらめてしまったかも知れませんよね。

ミケ

自分のイメージしているものがなかなか見つからない経験って誰にでもあるにゃ。

現代はインターネットで膨大な情報が氾濫している社会です。

自分の作品に価値を感じてくれるお客様でも、ネットショップだけでは自分の作品に辿り着けず、膨大な情報の中に埋もれてしまいます。

そんな中でも自分の作品が見つかるように情報を発信する『プロモーション』は、自分の作品を探してくれるお客様のためにも欠かせない活動なんです。

ハンドメイド作家のプロモーション手段は?

お客様に自分の作品を見つけてもらう『プロモーション』には、テレビCMや新聞・雑誌の広告も含まれます。
すごく効果がありそうですがお金もすごくかかるので、個人で活動しているハンドメイド作家さんにはとても手が出ませんよね。

なるべくお金をかけずに、ハンドメイド作家さんでも手軽に利用できるプロモーションの手段は、やっぱりブログかSNSになります。
でもブログやSNSを活用してプロモーションすると、個人でも世の中にすごく影響力を与えられるようになることもあるので、この数年はとても注目されていますよね。

ではプロモーションに利用される代表的なものは何でしょう?
簡単にご紹介しますね。

ブログ

ブログは、個人的な体験や日記、ニュースや時事などの話題など、様々な話題に対して綴っていくウェブサイトのことです。

ITにあまり詳しくなくても始められて、無料でできるアメーバブログはてなブログなどもあるので、利用されている作家さんも多いと思います。

文章の装飾やレイアウトが比較的自由にできたり、写真や動画を挿入できるので、内容が充実した分かりやすい記事をつくることができます。
ちなみにこのサイトも『ブログ』です。

Twitter

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Twitterは、1回につき140文字以内の短いツイート(つぶやき)の投稿ができるSNSです。
1回につき140文字だけなので、まさに「つぶやき」程度の内容しか投稿できませんが、その分手軽なので記事の作成に時間がかからず、1日に何度も投稿できちゃいます。

2018年9月時点での世界全体のユーザー数は3億3,500万人、国内でも4,500万人が利用しています。国内では20代の利用者が多いです。

Twitterには、他の人のツイートをそのまま自分もツイートする『リツイート』という機能があって、次々に様々なユーザーにツイートが伝わっていけるので、情報の拡散力が高いSNSとして知られています。

Instagram

Instagram_logo

Instagramは、高画質でオシャレな写真や動画を見たり投稿することに特化したSNSです。
投稿する時に様々な画像加工ができるので、何気なく撮ったスマホの写真もおしゃれに編集することができ、アップした写真や動画をもとに他のユーザーと繋がれます。

2018年6月時点での世界全体のユーザー数は10億人を超え、国内では2,900万人が利用しています。国内では30代で女性の利用者が多いことが特徴です。

Instagramのタイムラインは写真・動画がメインになったレイアウトになっていて、2017年の流行語大賞にもなった『インスタ映え』からも分かるようにパッとみただけのビジュアルが重視されています。

気に入った写真は「いいね」や「お気に入り」ができて、他のユーザーと繋がっていく事もできますが、ほかのSNSと比べると閉鎖的で情報はあまり拡散していかないSNSです。

Facebook

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Facebookは、実際の友人や知り合いとインターネット上でも繋がり、気軽にコミュニケーションがとれるSNSです。
実名で登録をするので友人と繋がりやすく、お互いの近況を伝え合うなどのコミュニケーションが簡単にとれます。また、友人を介して知り合いを増やせるので、安心感のある繋がりがつくれます。

2018年9月時点での世界全体のユーザー数は22億7,000万人、国内では2,800万人が利用しています。国内では40代の利用者が多いことが特徴です。

Facebookでは、Facebookページという会社名や商品名のページを作成することもでき、そのページに「いいね!」した方をファンにすることができます。
そのFacebookページから会社や商品の情報を発信すれば、ファンへのサービスを展開したりコミュニケーションを図れるのでプロモーションにも適しています。

私が見直したプロモーション方法

改善前の私のプロモーション活動

さて、実は私も作品の販売を始めるときに、「ブログやSNSは活用した方が良い」という話しを聞いたので、ブログ、Twitter、Instagram、Facebookの全てを始めていたんです。

手当たり次第にやってみたって感じだね。

トラ

ミケ

無料でできるものは全部試してみるのが私の主義にゃ。

『プロモーション=宣伝』のイメージに苦手意識があったのですが、他の作家さんの見よう見まねで実践。
製作の様子や作品への想いを綴ったり、作品の写真を撮影してショップページへのリンクを貼ったりして、一生懸命に投稿していました。

「積極的に「いいね!」や「フォロー」もした方が良い。」という噂も耳にしたので毎日のように深夜まで「いいね!」や「フォロー」をしていたこともあります。

ですが、あまり良い反応はないし、記事を投稿したり「いいね!」したりするのって時間もかかるし、だんだんプロモーションをするのが苦痛になってきたんです。

そして、だんだん同じような内容を作業的に投稿する毎日になり。
だんだん投稿する頻度も少なくなり、他の人の「いいね!」もしなくなり。
数ヵ月経つとほとんど開店休業状態になりました(笑)

唯一、ほそぼそと続けていたのはInstagramだけ。
写真投稿がメインだし撮影すること自体は楽しいので、あまり宣伝という意識がなかったので続けられたんだと思います。

でも、作品の見直しと同時に「プロモーションもしっかりやっていかなくては!」という意識が働き、これもまた、トラに相談することにしました。

ブログやSNSを活用するときの注意点

そもそも、今どきブログやSNSで作品の宣伝なんてする必要ないんじゃない?

トラ

ミケ

え?そうにゃの?

トラのアドバイスは、そんな衝撃的な内容から始まりました。

ご理解いただきたいこと

ここからお話しするプロモーションの注意点と方法は、トラの持論に基づいて私が自分なりに考え、実践しているだけなので、正しいかどうかは分かりません

他の方とは異なる考え方や方法をお伝えするかも知れませんが、あくまで私が実践している方法であることをご理解ください。

私たちはまず、ほそぼそと続けていたInstagramから見直すことを決めて、作品のプロモーションでやってはいけない注意点から見直しを始めました。

プロモーションの注意点
  • 自分の作品を自慢したり宣伝してはいけない
  • 良いと思うもの以外「いいね!」してはいけない
  • 良いと思う人以外「フォロー」してはいけない
Instagram以外でも基本的には同じことだよ。

トラ

ミケ

今までのプロモーション活動が全否定にゃんだけど。。。

トラの理屈をリストアップするとこんな感じです。

  • 自分の作品は、ネットショップの商品ページでしっかり伝えていれば、ブログやSNSでそれを繰り返す必要はありません。
    逆にブログやSNSで毎日のように自分の作品が宣伝されていたら、それを見た人はうんざりしてネットショップまで来てくれないでしょう。
  • フォロワーさん以外の方に「いいね!」したり「フォロー」をすると、自分のページに呼び込む効果はあります。でも呼びこまれた人は、そのページが作品の宣伝ばかりだったら、押し付けで営業されたみたいで良い気分はしないはず。
    訪問販売や営業電話を受けたときに良い気分がしないのと一緒で止めた方が良いでしょう。
  • ろくに記事の内容も見ずに「いいね!」をする「どうでもいいね」は、Instagramなどでは簡単に相手にばれてしまうので、絶対に止めた方が良いです。
    そのようなことをして、「いいね!」を返してくれる数を増やそうとしても、その労力に見合った結果が得られないはず。
  • 自分のページに人を呼び込むためにフォローを重ねていると、見なくても良いタイムラインの更新が多くなります。
    そうすると、本来あなたがコミュニケーションを図らないといけない、既存のお客様や潜在的なお客様の投稿を見落としてしまう可能性もあるので、特に営業目的のフォローは控えなくてはなりません

私は確かにその通りだと思いましたし、苦手な宣伝をしなくて良いので、気が楽になりました。

ブログやSNSを活用する方法

ミケ

じゃあ、ブログやSNSに投稿する記事はどうすれば良いのにゃ?

ブログやSNSを活用したプロモーションの記事は、シンプルなふたつのルールに従って投稿するだけです。

ブログ・SNSの投稿内容
  • お客様にとって『不満を解消』したり『役に立つ』こと、『知りたい情報』を紹介する写真や動画、記事を投稿すること。
  • 投稿する記事には、お客様がどうやって情報を検索するか想像して検索キーワードを設定すること。

このふたつのルールに従って投稿することで、お客様を見に来させるのではなく、お客様自身が見つけ出してくれるようにプロモーションすることが大切です。
お客様自身が見つけた記事に有益な情報があれば、そのページを訪問すれば良い情報が手に入ると考えて、お気に入りやフォローしてくれるはずです。

そして投稿している記事に私が製作している作品が関わっていれば、お客様自らが作品をも探しにも来てくれます。

私のInstagramの投稿は、このルールに従って「作品のオシャレな利用シーン」や、「オシャレに演出した活用アイディア」を写真や動画で作成し、その記事では「使用した道具」や「やり方」,「手順」を詳しく紹介する内容にすることにしました。

そもそも自分は、その作品が好きで製作しているのですから、利用シーンや活用アイディアは幾らでも出てきます。その方法を解説するのであれば、楽しんで記事が作れるんです。

あとは記事にした有益な情報に関連する検索キーワードをハッシュタグに設定して投稿です。

MEMO
ハッシュタグは、SNS上で記号の「#(ハッシュマーク)」の後に特定のキーワードを入れて、キーワードの検索やユーザー同士の話題の共有に使う機能です。

ミケ

この方法に見直してから、Instagramの記事をつくるのが楽しくなったにゃ。
ミケがフォローしているお客様たちとのコミュニケーションも忘れずにね。

トラ

まとめ:プロモーションを見直した結果は?

私は、この記事のプロモーションを見直しをしたときから、まずはInstagramで『お客様の役に立つ情報』を意識した投稿と、ハッシュタグで『お客様が検索しやすいキーワード』の設定を心掛けるようにしました。

もちろん、3つの禁止事項もしっかり守っています。
これを守ることって本来のSNSの使い方をするだけのことなので、余計な時間を使わずに済むようになります。
その分の時間は、ブログとTwitterを復旧することに使って、現在はブログ、Instagram、Twitterの3つでプロモーションを実践しています。

とはいえ、ブログやSNSの記事はひとつひとつしっかり考えながら作成するので時間がかかります。
現在の私が、ハンドメイド活動に使っている時間の配分は、『新作の開発:受注品の製作・発送:プロモーション=1:4:5』くらいで圧倒的にプロモーションに時間をかけています。

そして、プロモーションを見直した結果はというと、、、

見直しから1年半で、Instagramのフォロワーさんは1,000人以上増えて、新規に購入して頂けるお客様の約半数がInstagramから来てくれるようになりました。
また、既存のお客様はほとんどの方がフォロワーさんで、作品のリピート購入もとても増えています。

イベントに出店するときは、Instagramのフォロワーさんがわざわざ来場してくれて、応援してくれたり購入もしてくれるので、イベント出店の売上も大きく改善しました。

私のハンドメイド活動は、作品とプロモーションの見直しによって、ようやく悪循環から脱出できたのです。

私の実践した方法が、必ずしも正解であるわけではありませんが、もしもあなたがプロモーション活動に苦労されているのなら参考にしてもらえると嬉しいです。

そして半年ほど前から、さらに売上を伸ばしていくために、次のステップに取り掛かったのですが、そのお話しはまた別の機会にお話ししたいと思います。