ハンドメイド初心者が販売に慣れたらハンドメイドマーケットからネットショップにステップアップした方が良い理由

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ハンドメイド作品をインターネットで販売するとき、minneやCreemaのようなハンドメイドマーケットでネットショップをつくって始める方が多いと思います。

私もそんな方々と同じようにハンドメイドマーケットから始めています。

select-handmademarket-eyecatch初めてハンドメイド作品を販売するなら。ハンドメイドマーケットのメリット・デメリットと大手5社をご紹介。

でも、少しずつ売上が出るようになったり、自分の作品の作風や世界観が決まってくると、ハンドメイドマーケットでは物足りなく感じられる時がないでしょうか?

そんな時は、1段階ステップアップして自分だけのネットショップを開設するのがおススメです。

ミケ

minneやCreemaで販売していたらダメなのかにゃ?
ダメじゃないけど、ネットショップなら販売の幅が広がるし、お得になる点もあるんだよ。

トラ

自分のネットショップを開設するというと、「費用もかかるし運用が大変そう」というイメージがあるかも知れませんが、実はお金もあまりかからず簡単につくれるサービスもあるんですよ。

そこでこの記事では、簡単・低費用で開設できるネットショップサービスの簡単な紹介と、「何故、ハンドメイドマーケットからネットショップにステップアップした方が良いのか?」という理由について詳しく説明したいと思います。

ある程度販売に慣れてきたハンドメイド作家さんは、活動の幅を広げるためにも参考にしてみてください。

簡単・低費用でつくれるおススメのネットショップ

私はハンドメイドマーケットで販売を始めたばかりの頃、個別のネットショップはお金もかかるし、管理も大変なものだと思っていました。
あなたもそんなイメージを持っているのではないでしょうか?

でも、ハンドメイドマーケットと同じくらい簡単で、あまりお金もかけずにネットショップをつくれるサービスが増えてきているんです。
だから、ハンドメイドマーケットからネットショップにステップアップするのは、それほど大変なことではありません。

あとで詳しく話しますが、ハンドメイドマーケットの中でもminneは、利益が出しにくい一面もあるので、ハンドメイド活動での売上を増やして行きたいのならステップアップもアリだと思うんです。

ここでは、ネットショップ作成サービスの中でも、簡単・低費用でに運営ができる3つの人気サービスをご紹介しておきますね。

BASE(ベース)


『BASE(ベース)』は、簡単・無料でつくれるネットショップとして『ネットショップ開設実績No.1』(マクロミル調べ)で、60万もの店舗が利用(2018年9月)しているサービスです。
香取慎吾さんのCMで、ご存知の方も多いのではないでしょうか?

ネットショップを開設するだけなら費用は全くかからず、サービスプランも分かれておらずシンプルです。
そして、自分が欲しい機能は「apps」というオプションを選択していく方式なので、自分好みのカスタマイズが簡単にできます。

ミケ

実は私もBASEを使ってネットショップを運用しているんだにゃ。

STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェイピー)


『STORES.jp(ストアーズ)』も、簡単・無料でつくれるネットショップとして、幅広いジャンルで利用されているサービスです。

その特徴は、売上に合わせた2段階のサービスプラン。
完全無料で様々な機能が使えるフリープランと、月額料金を支払う代わりに決済手数料がお得なスタンダードプラン(月額1,980円)があります。

始めはできるだけ費用を抑えておいて、売上が増えてきたら本格的に取り組みたい。と考えている方にはピッタリですね。

COLOR ME(カラーミー)


『COLOR ME』は、無料ではありませんが定額の月額費用で開設できるネットショップサービスです。
月額費用が発生しますが、販売手数料が無料(決済手数料は発生)のサービスを提供しています。

機能的には、月額3,000円のレギュラープランが欲しいところ。
ネットショップでの売上が安定的に月額10万円を超える見込みがあるようなら、こちらのサービスがおススメです。

何故ハンドメイドマーケットだけではダメなのか?

ネットショップの開設は、簡単で低費用なサービスを使えばそれほどハードルは高くないことが分かっていただけたのではないでしょうか?

では、本題に入ります。

ハンドメイドマーケットで販売に慣れてくると、売上を増やす工夫をしていくようになります。
でも工夫を重ねていくうちに、ハンドメイドマーケットのシステムが少し物足りなく感じられたり、ちょっとした不満を感じることが増えて来るんです。

その理由を一言で表すと、ハンドメイドマーケットは作家さんの集合体なので、個々の作家さんが実現したい世界と一緒にはならないから
それを解決するひとつの方法が、ネットショップを開設することとなります。

少し漠然としていて分かりづらいので、4つの観点から詳しく考えてみましょう。

マーケットイメージの定着

ハンドメイドマーケットには、マーケット自体が持っているイメージがあります。
私の個人的な印象では、『minne』であれば可愛くてリーズナブル。『Creema』ならオシャレで高品質。
私以外にも同じように感じている方が多いのではないでしょうか。

このマーケット自体が持っているイメージと自分の作品のイメージには、多かれ少なかれ乖離があるはずです。
私は『minne』と『Creema』で作品を販売していますが、ある程度売上が出るようになってきてから気になってきたのは『minne』のリーズナブルというイメージ。

悪い言葉を使えば「安物(やすもの)」ということなんですよね。
本来ハンドメイドは、時給の高い日本人がひとつひとつ手作りするのですから、作品の価格は一般的なものより高くなるはずです。
なのに「リーズナブル」というイメージになるのは変ですよね。

だから、利益を増やすためには『minne』の「リーズナブル」というイメージを捨てて、自分の作品の世界観を保てるネットショップを開設した方が良くなると思うのです。

マーケットイメージに作品を合わせて価格を下げる方法もあるけど、それでは生活できるほどは稼げないよね。

トラ

ミケ

アルバイトよりも時給が安くなるのは体験済みだにゃ。
profit-handmade-eyecatch『ハンドメイドは儲からない?』アルバイトよりもはるかに時給が低くなってしまった理由

規約違反による低価格化

また『メルカリ』でも問題になっているようですが、『minne』などのハンドメイドマーケットでも、利用規約を違反して販売をしている出店者が増えています。
具体的には「大量生産品の格安販売」「知的財産権を侵害した模倣品,2次創作品の格安販売」「海外の格安品の転売」などです。

これも『minne』の「リーズナブル」のイメージに一役買っていそうですよね。

せっかくオリジナル作品を考案してひとつひとつ丁寧に製作しても、同じマーケット内で模倣品を安く販売されてしまったら、自分の作品も同じように見られてしまいます。
その上、模倣品にお客様が流れてしまったり、低価格競争に巻き込まれますよね。

それを防ぐためには、自分のネットショップをしっかり独立させておいた方が得策です。

ミケ

私の周りにもマネされたり転売されて困ってる作家さんがたくさんいるにゃ。
minneの運営も作家さん同士の問題と扱って、なかなか対処してもらえないみたいだよ。

トラ

ミケ

大半の作家さんが真面目に取り組んでいるのに、僅かな違反者のためにマイナスのイメージが定着しまうにゃ。

販売活動・商品の制限

ハンドメイド作家さんは、初心者の内は自分の作品に対する世界観が固まっていないことも多く、オリジナル作品を製作することに精一杯です。
でもある程度、作品の方向性が定まってくると、ハンドメイドマーケットの利用規約の範囲を超えた作り方・売り方を変えることも考える余裕ができてきます。

例えば、以下のような作り方・売り方です。

  • 製作効率を上げるために外注して大量生産に移行する
  • 従業員やパートさんを雇って製作する
  • 世界観が類似している商品を仕入れて販売する

これらの作り方・売り方は、利用規約に反する場合もあるのでハンドメイドマーケットでは実施できません。
でも利益を増やして行くためには、自分で考案したオリジナルな部分以外は、誰かに製作してもらったり、既に完成している商品を仕入れて販売するのも良い方法ですよね。

ミケ

自分だけのネットショップなら、作り方・売り方の制限が無いから安心だにゃ。

プロモーションの制限

ハンドメイドマーケットは、マーケット全体で集客をしてくれるので、販売に慣れていない作家さんにとってはとても嬉しいサービスです。

でも、さらに売上を増やしたい作家さんは自らプロモーションをしなければなりません。
SNSやブログだけでなく、イベント出店による対人販売・ネット広告などにも挑戦するなら、その費用負担は大きくなります。

ハンドメイドマーケットは運営が集客してくれる分も含めて、決済手数料が割高に設定されているので、自分でも費用をかけて広告などをすると金銭的な負担が大きくなります。
ネットショップは、ハンドメイドマーケットよりも決済手数料が安いので、その分を広告・宣伝費に配分できるのでお得です。

また、ネットショップは名刺代わりの身分証明のような役割を果たします
でもハンドメイドマーケットでは「特定商取引法に基づく表記」を記載していない作家さんが多いので、広告を利用した場合に信用できるショップと認識してもらえない可能性もあります。

それなら、自由にデザインできて見栄えも良いネットショップで、法律に基づいた運用をした方が良いですよね。

ネットショップ運用の注意点

ここまで、ハンドメイドマーケットからネットショップにステップアップした方が良い理由について説明してきました。

ミケ

何だかネットショップの方がハンドメイドマーケットで販売するより良い気がするにゃ。
でもハンドメイドマーケットの方が良いこともあるから注意が必要だよ。

トラ

それは「自分自身で集客しなければならない」ことです。
ハンドメイドマーケットは集客力もあるし、良い作品を出品すれば特集などに掲載してプロモーションもしてくれます
それは、自分でネットショップを運営するよりも、販売への効果が大きいことの方が多いでしょう。

自分でネットショップを運営する場合は、ハンドメイドマーケットでは心配もしなかったような地道なプロモーションを重ねなくてはなりませんし、何も行動しなければ全く売れません。

様々な媒体を使って、効率よくプロモーションしなければならないことには、十分注意しておく必要があります。

まとめ

この記事では、ある程度販売に慣れてきたハンドメイド作家さんに向けて、

  • 簡単・低費用で開設できるネットショップサービスの簡単な紹介
  • 何故、ハンドメイドマーケットからネットショップにステップアップした方が良いのか?

について詳しく説明してきました。

幾つかのネットショップを簡単に紹介してきましたが、私が利用しているのは『BASE』です。
このネットショップ作成サービスを実際に利用してみた経験から、ハンドメイドマーケットと比べて開設・運用が難しいと感じたことはありません
運用費用に関しても、決済手数料がハンドメイドマーケットよりも安いので、広告に費用をかけなければ逆に節約になっていると感じています。

さらに、自分だけのネットショップですから

  • マーケットイメージに影響されない
  • マーケット内の規約違反を気にする必要が無い
  • 仕入れ商品や外注品の販売もできる

など、ハンドメイドマーケットよりもメリットとなることがあります。

でも、ショップや商品のプロモーションは自分でやらなければならないので、製作以外に時間を確保しなければならない分は忙しくなってしまうのがデメリットですね。

もしもあなたが、ハンドメイドマーケットの販売にも慣れてきてプロモーションにも時間が割けるようなら、自分だけのネットショップを開設してみるのも良いのではないでしょうか?