年に数回しかイベントに出店しないハンドメイド作家さんが、モバイル決済を導入するときに気になることは、『どのくらいお金がかかるんだろう?』ということではないでしょうか?
お客様が作品を買ってくれるとき、カードでのお支払いができたらとても便利になりますが、導入費用や維持費にお金がかかると負担になってしまいます。
ミケ
作家さんが個人でイベント出展する場合は、ディスプレイの準備費用や出展費用もかかるので、ネットショップで販売している時よりも費用がかさみます。
その上、モバイル決済の導入や維持にもお金がかかってしまうと、逆に損してしまうんじゃないかと心配になりますよね?
だから、ハンドメイド作家さんがイベント出店のためにモバイル決済を導入したときにかかる「費用」について調べてみました。
あなたが、費用面でモバイル決済を導入するか悩んでいるなら『大体どれくらいのお金がかかるのかな?』が分かるので参考にしてみてください。
目次
大手モバイル決済サービスにかかる費用って?
モバイル決済サービスは、少しずつですがサービスごとの費用には違いがあります。でも、大手サービスを利用したときにかかる主な費用は、どのサービスも大体同じです。
ですからまずは、主な費用の項目とその内容をあげてみますね。
導入費用・月額固定費
導入費用は、モバイル決済サービスに申し込みをしたときにかかる登録費用やその手数料です。入会金のようなものですね。また、月額固定費は、モバイル決済サービスに月々かかる利用料です。
大手サービスでは導入費用・月額固定費とも無料が多いです。
カードリーダー費用
カードリーダーは、スマートフォンやタブレットに取り付けてカードの情報を読み取る機械です。サービスを開始するときに一緒に入手します。
サービスによって買い取りとレンタルの場合がありますが、どちらも有料です。
でも、どのサービスでも全額がキャッシュバックされるキャンペーンをしていることが多いので、これを適用すれば実質無料になります。
決済手数料・振込手数料
手数料は、商品がカード決済で売れたときにVISAやMasterなどカード会社に支払う決済手数料と、売上金が自分の通帳に入金されるときの振込手数料があります。
大手サービスの決済手数料は大体3~4%くらいです。取り扱えるカードの種類とその手数料は、メーカーごとに変わるのでしっかりチェックしておきたい項目ですね。
また、振込手数料は無料であることが多いです。
その他の費用
解約手数料など見落としてしまいがちな費用もあります。・・・が大手サービスを基本的な機能のみで使う場合は、その他の費用は全て無料でした。
トラ
モバイル決済大手『Square』と『Airペイ』の費用比較
各費用項目毎に、私が注目しているモバイル決済サービス大手2社の費用比較をまとめてみました。
どちらのサービスもほとんどの費用が無料で、「カードリーダー費用」と「カード決済手数料」がかかることになります。
でも、カードリーダー費用は、キャンペーンを適用すればキャッシュバックされて実質無料になるので、「カード決済手数料」のみ費用がかかることになります。
費用項目 | SQUARE (スクエア) |
Airペイ (エアペイ) |
導入費用 | 無料 | 無料 |
カードリーダー費用 | 税込4,980円 | 貸与料金19,800円 |
月額固定費 | 無料 | 無料 |
カード決済手数料 | 3.25~3.95% | 3.24~3.74% |
振込手数料 | 無料 | 無料 |
その他の費用 | 無料 | 無料 |
トラ
ミケ
トラ
具体的にイベントのときにかかる費用はどれくらい?
「モバイル決済サービスを導入したらどれくらいその費用がかかるのか?」
モバイル決済を導入したあとにイベント出店して、カード決済が無かったときとカード決済があったときの売上と費用を具体的な数字で想定してみましょう。
イベントの準備と出店にかかる費用の想定
イベントでは、出店料と作品の製作費、交通費がかかると想定してみました。作品はひとつあたり400円で製作することができて、70個の在庫を製作したとします。
本当はディスプレイの費用もかかりますが、ここでは有り合わせで出店したとします。
- 出店料@2日間:18,000円
- 作品の製作費:400円×70個=28,000円
- 交通費@2日間:2,000円
イベントの準備と出店にかかる費用は全部で48,000円です。
モバイル決済サービスの導入は無料なので、準備・出店では費用がかかりません。
カード決済が無かったときの売上の想定
まず、現金のみで売れてカード決済するお客さんはいなかったときの売上を想定してみました。作品はひとつあたり1,000円で販売し、50個売れたとします。
- 売上@2日間:1,000円×50個=50,000円
つまり、カードで決済する人がいなかった場合は、モバイル決済を導入していてもお金はかかりません。
ミケ
カード決済があったときの売上の想定
次に現金だけでなくクレジットカード決済でも売れたときの売上を想定してみました。
作品はひとつあたり1,000円で販売し、現金では50個売れて、さらにカード決済で5個売れたとします。カードはVISAで決済手数料は3.25%とします。
- 現金売上@2日間:1,000円×50個=50,000円
- VISAカード売上@2日間:1,000円×5個=5,000円
- VISAカード決済手数料:5,000円×3.25%=163円
現金の売上に加えて、カード売上から決済手数料を差し引いた金額を足すと・・・
50,000+(5,000-163)=54,837円
となり、モバイル決済を導入したらカードで決済した売上に対してだけ、決済手数料がかかります。この場合では、売上55,000円の内の163円だけが決済手数料として差し引かれるわけですね。
ミケ
トラ
費用面から見た場合は、売上の少ないハンドメイド作家さんであっても「モバイル決済を導入すれば、得することはあっても今より損することはありません。」という結論になりますね。
モバイル決済にかかる費用まとめ
この記事では、モバイル決済にかかる主な費用の項目と内容について調べてきました。
その結果、大手モバイル決済サービスでは、
- 導入費用・月額固定費、振込手数料は無料
- カードリーダーもキャンペーンを適用すれば実質無料
- 決済手数料のみサービス毎に定められた金額が差し引かれる
ということが分かりました。
これをイメージするために、ハンドメイド作家さんがイベント出店したことを想定してみました。
実際のイベント出店を想定して費用となる金額を出してみると、決済手数料の金額も少なくて、個人でも十分に導入できるレベルであることが分かりました。
モバイル決済を導入するにあたって、費用面で心配する必要は無さそうですね♪
ミケ