私は『安定収入を稼ぐ』ためにハンドメイド作家としてデビューしました。
現在は毎月5万円以上の売上が出せるようになりましたが、ここまで成長するまでには心が折れるような辛い思いをしたり、逆に、ファンになってくれた方からメッセージを頂いて舞い上がったり、、、いろんな経験をしてきました。
そんな私の経験が、過去の私と同じような思いをしている作家さんの励みになることを願って、ハンドメイド作家としての2年間の成長をご紹介しています。
前回は、私がハンドメイド作家を始めたきっかけと、はじめての作品づくりについてお話ししてきました。
『稼ぐためです』私がハンドメイドを始めたきっかけとはじめての作品づくり今回は、初めて製作した作品が完成したあと、どんな方法で販売を始めるか検討したときのお話しです。
実は『ハンドメイド作品を販売する方法』はいろいろあるってご存知ですか?
私がハンドメイド販売の初心者のときは、販売方法のメリット・デメリットはおろか、どんな販売方法があるのかさえも分かっていなくて、いつも行き当たりばったりの突撃コースでした。
ミケ
そこでこの記事では、私と同じような失敗をしないためにも、ハンドメイド作品の販売方法の種類とその特徴をご紹介したいと思います。
それと、私の経験から考える個人的な意見ですが、ハンドメイド作品の販売初心者の方におススメな販売方法もお伝えしますので、参考にして頂けたら嬉しいです。
目次
ハンドメイド作品の3つの販売方法
ハンドメイド作品の販売方法は、細かく分けるといろいろあるのですが、大きくは3つに分けることができます。
- イベント販売
- インターネット販売
- 委託販売
イベント販売
イベント販売は、公共の施設や場所を開催者が借りて出店者を募集し、来場者に対面で販売する方法です。
通常は、出店者ごとに『ブース』と呼ばれる区画で区切り、その範囲内を出店者が自由に作品を陳列して、来場者に実物を見せながら販売します。
例えば、東京ビッグサイトで開催されるハンドメイドインジャパンフェスのブース区画だったらこんな感じです。
ハンドメイドイベントは、東京ビッグサイトのような大型施設で開催されるイベントやフェスティバルのような大規模なものから、公園・広場などで開催される小規模なフリーマーケットまであります。
その最大のメリットは、たくさんのお客様や作家さんがひとつの場所に集まることで対話できること。
実物の作品を手にしたお客様の反応をみたり意見を聞いたりすることで、自分の作品の良い点や悪い点が分かったり、他の作家さんと知り合ってお得な情報を教えあったりできることはイベント販売ならではのメリットですね。
それ以外にも、ショップのバイヤーさんの目に留まると、ショップに作品を置いてもらえたり、大量受注のお話しがもらえるなど、嬉しいオファーをもらえる場合もあります。
トラ
でもデメリットとして、出店するとかなりお金がかかることが上げられます。
イベント出店には出店料がかかるし、作品をディスプレイするための什器などにも費用がかかります。
また、ブースに陳列する作品を前もって製作しておく必要があり、せっかく作った作品も売り切れなければ製作費だけがかさんでしまいます。
ミケ
- 直接お客様に作品を見せて対話できる
- 他の作家さんと知り合って情報交換ができる
- ショップのバイヤーさんの目に留まることがある
- 販売する作品を製作しておく必要がある
- 出店料がかかる
- ディスプレイの什器などにお金がかかる
インターネット販売
インターネット販売は、インターネット上に作品を販売するページを作成して、アクセスしたお客様に販売する方法です。
インターネット販売にも幾つか種類がありますが、販売ページにアクセスしてもらい、作品を気に入ってくれたお客様に購入してもらうシステムは一緒です。
インターネット販売は、お金をかけず手軽に販売できることが最大のメリットです。
最近は、無料でインターネットの販売ページをつくれるサービスがたくさんあります。
例えば、大手ハンドメイドマーケットのminneは、無料で販売ページがつくれるサービスのひとつです。
そういうサービスの多くは、月額費用も無料で販売手数料のみがかかります。
つまり、作品が売れたときだけ売上金の一部をサービス運営者に支払うので、売れなければお金はかからないということですね。
さらに、注文を頂いてから作品を製作する受注生産にすれば、作品を在庫する必要もなくなるので、材料やパーツなどをムダなく使うことができます。
トラ
また、インターネットを利用しているお客様はイベントとは比較にならないほど人数が多いので、作品を気に入ってくれる方と出会える可能性が高くなることも見逃せないメリットです。
でも実際に作品を気に入ってくれるお客様と出会えるかというと、、、
インターネットで販売しているハンドメイド作家さんはとても多いので、数多くのハンドメイド作品に自分の作品も埋もれてしまい、なかなか販売ページまでアクセスしてもらえなくなることが、インターネット販売のデメリット。
また、販売ページにアクセスしてもらえたとしても、作品の実物を見てもらうことが出来ないので、写真や文章で作品の良さを十分にお客様に伝えられなければ購入してもらえません。
ミケ
- お金をかけずに販売を始められる
- 売れなくても損は少ない
- お客様の人数が圧倒的に多い
- 販売ページを見つけてもらうのが大変
- 作品の良さが伝わりにくいときがある
委託販売
委託販売は、お店など販売を専門としている人に自分の作品をお任せして売ってもらう方法です。
委託販売の始め方はさまざまです。
バイヤーさんの目に留まって、有名なセレクトショップなどで扱ってもらう場合もあるし、レンタルスペースなどにお金を支払って販売スペースを確保してもらう委託販売もあります。
地元の雑貨店やカフェなどに置いてもらうのも委託販売の一種ですね。
販売を委託すると、作品を販売するための手間が省けて製作に集中できることがメリットです。
販売経験が無い初心者が販売に関することを自分でやるのは大変です。
作品の製作よりも販売の作業だけで手がいっぱいになることもあるので、それをある程度お任せでやってもらえるのはとても楽です。
それに販売を専門としている委託先に任せることで、自分で販売するよりも売上が大きくなる場合があります。
ミケ
でもその分、委託先への販売手数料や作品の展示スペースのレンタル料などのお支払いが発生します。
また、お客様と直接やり取りをする機会がなくなるので、お客様の反応や意見をとりこんだ作品の製作がしにくくなるなどのデメリットもあります。
委託販売のメリット
- 自分で販売する手間がかからない
- 委託先によっては自分で売るより売上が大きくなる
- 販売する作品を製作しておく必要がある
- 販売先への委託費用がかかる
- お客様の反応や意見が分かりにくい
ハンドメイド販売の初心者におススメの方法は?
私の場合、インターネット販売から始めて、ある程度販売に慣れてきてからイベントに出店するようになりました。
その理由は単純で、お金が無かったのでインターネット販売から始めるしかなかったのです。作品が売れずに損してしまったら、確実に心が折れてしまいますからね(笑)
委託販売は何度かお話しを頂いたのですが、販売手数料やレンタル料などのお金の面で悩んだあげく、全てお断りしてしまったのでいまだに実現していません。
でも、インターネット販売から始めたことは正解だったと思っています。
ハンドメイド作品の販売を始めたばかりのときは、色々な努力をしても、なかなか自分の作品が売れないことが多いです。
そんなとき、「違う販売方法にしたら売れるかも?」と思いがちですが、実際はそんなことはありません。
トラ
それよりもハンドメイド販売の初心者さんが、なかなか売れない理由の大部分は、『自分が作りたいもの』と『お客様の欲しいもの』が少しズレているためであることが多いです。
このズレをお客様の欲しいものに変えていかなければ売れないし、そのためには、お客様の反応を見たり意見を聞いてそれを作品に活かすことが大切だと思うのです。
だから私は、直接お客様と対話できるイベント販売から始めるのが、本当は理想的だと思っています。
でも、始めのうちはお金をかけたくないし作品が売れるかどうかも分からないので、無料で始められるインターネット販売がリスクが少なくておススメです。
ミケ
インターネット販売の3つの販売方法
では、どうやってインターネットで販売すれば良いのでしょう?
実はインターネット販売にも3つの販売方法があります。別の機会に詳しく説明したいので、ここではそれぞれを簡単にご紹介していきますね。
インターネットオークション
インターネットオークションは、製作した作品をインターネット上で出品すると、それを欲しい人が希望する購入額を提示していき、もっとも高い購入額を提示した人が購入できるシステムです。
ヤフオク!とかは有名ですね。
自分が売りたい金額では売れないことがデメリットですが、逆に自分の作品がお客様にとってどれくらいの金額の価値があるのか分かることがメリットになります。
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ハンドメイドマーケット
ハンドメイドマーケットは、いろんなハンドメイド作家さんの作品を売買できるインターネット上のショッピングモールのようなものです。
さきほど紹介したminneは、国内最大手のハンドメイドマーケットですね。
作品を販売したいハンドメイド作家さんは無料で自分の販売ページを持つことができて、作品が売れたときだけ販売手数料を支払えば良いので、少ないリスクで販売を始められます。
また、ハンドメイドマーケットにはハンドメイド作品を買いたいお客様が集まってくるし、マーケット運営者が作品販売を支援してくれるので、お客様に購入されやすいこともメリットです。
でも、最近は登録している作家さんがあまりにも多いので、自分の作品が埋もれてしまい見つけてもらいにくかったり、販売ページのデザインがある程度決まっているので、オリジナリティを出しにくかったりすることがデメリットです。
ミケ
インターネットショップ
ハンドメイドマーケットのように決められた形式の販売ページのネットショップではなく、個人のホームページとしてインターネットショップを開設する方法もあります。
自分で自由にオリジナリティのあるホームページを作成できるし、ハンドメイド作品に限らず何でも販売できることがメリットです。
ある程度ページのデザインを制限されてしまいますが、CMでも話題になっているBASEなど無料で始められるサービスもあり、販売手数料もハンドメイドマーケットと比べて低いです。
ですが、ハンドメイド作品が欲しいお客様が集まってくるわけではないので、自分の力でちゃんと集客できなければ売上をあげることができないし、販売ページの管理は全て自分でやらなければならないので、ショップ運営が大変なことがデメリットです。
ミケ
まとめ:はじめて販売するときのおススメは?
この記事では、ハンドメイド作品の3つの販売方法についてメリット・デメリットも含めて紹介してきました。
特にハンドメイド作品の販売初心者さんにおススメのインターネット販売については、さらに3つの販売方法に分けて特徴を紹介してきました。
イベント販売
イベント販売は、公共の施設や場所を開催者が借りて出店者を募集し、来場者に対面で販売する方法です。
お客様が実物をみながら購入してもらえるだけでなく、お客様から直接意見をもらえたり、他の作家さんと知り合ってお得な情報を教えてもらえるなど、たくさんメリットがありますが、出店にはかなりお金がかかります。
インターネット販売
インターネット販売は、インターネット上に作品を販売するページを作成して、アクセスした人に販売する方法。
お金をかけずに手軽に販売することができますが、販売しているハンドメイド作家さんがとても多いので、販売ページまでお客様にアクセスしてもらうのが大変です。
インターネット販売は、さらにネットオークション、ハンドメイドマーケット、インターネットショップに大きく分けられます。
委託販売
委託販売は、自分の作品をお店などで販売できる人にお任せして売ってもらう方法です。
販売を委託すると、作品を販売する手間が省けるので製作に集中できますが、その分、お客様の反応や意見を反映した作品の製作がしにくくなります。
また、委託先への販売手数料や作品の展示スペースのレンタル料などのお支払いが発生することも忘れてはいけません。
私はこれまでの経験から、直接お客様と対話できるイベント販売から始めるのが理想的だと思っています。
というのも、特に初心者のときはお客様の反応を見たり意見を聞いてそれを作品に活かすことが大切だからです。
でも、始めのうちはお金をかけたくないし作品が売れるかどうかも分からないので、無料で始められるインターネット販売がリスクが少なくておススメです。
インターネット販売の中でもハンドメイドマーケットは、ITに詳しくないハンドメイド販売の初心者さんでも手軽に自分の販売ページをつくることができるのでおススメです。
私も2年半前、ハンドメイドマーケットで自分のショップページをつくることから販売を始めました。
ハンドメイドマーケットも幾つかサービスがあるので、どのマーケットでショップページを作れば良いのかは悩みどころです。
そこで次回は、大手ハンドメイドマーケットの特徴比較や、私が利用しているハンドメイドマーケットについて詳しくお話ししていきたいと思います。
ミケ