minneやCreemaなどのハンドメイドマーケットでは、たくさんの作家さんが作品を販売しているので、自分の作品ページまで見に来てくれるお客様を増やすことは大変です。
ハンドメイドマーケットで半年くらい粘り強く販売していると、私でも少しずつ作品が売れ始めましたが、アルバイトの方がよほど稼げるレベル。
『ハンドメイドは儲からない?』アルバイトよりもはるかに時給が低くなってしまった理由売上が少ない理由のひとつは、作品ページを見に来てくれるお客様が、まだまだ少なかったからだと思っています。
そこで私は、ハンドメイドイベントへの出店に挑戦することを決意しました。
このブログでもイベント出店の募集情報を集めていますので、出店してみたい方は参考にしてくださいね。
参考 イベント出店募集情報イベントならたくさんの来場者が集まるので、『たくさんの人に作品をみてもらえる』という点で悩みのひとつを解決できそうですよね。
でもイベントに出店するということは、私が想像していたよりもずっと大変なものでした。結局、私の初めてのイベント出店は、悲惨な結果になってしまったのです。
もしもあなたが、これから初めてイベント出店するとしたら、「どんな準備が必要になるのかな?」とか「どのくらいお金がかかるのかな?」など、知りたいことがたくさんあると思います。
そこでこの記事では、私が初めてイベント出店したときの失敗談と反省点をお話しして、『あの時これを知っていたら良かったのに!』という内容をお伝えします。
初めてイベントに出店しようと考えている方にとって、私の失敗談が役立つ情報になったら嬉しいです。
ミケ
トラ
目次
イベント出店に挑戦したきっかけ
私が最初に始めた販売方法は、ハンドメイドマーケットを活用したインターネット販売です。
インターネット上に無料で自分のショップページが作れて、全国のお客様に向けて作品の販売ができるし、ハンドメイドマーケットの運営側から作家さんの販売を支援してくれる仕組みがあるからです。
初めてハンドメイド作品を販売するなら。ハンドメイドマーケットのメリット・デメリットと大手5社をご紹介。ハンドメイドマーケットで販売を始めたばかりの頃は、なかなか作品が売れなくて苦労しましたが、半年も継続していると私でも少しずつですが売れるようになってきました。
ハンドメイドマーケットの『minne』『Creema』は売れるまでが大変。心が折れない作品の売り出し方ですがその後、もっと売上を伸ばすためにはどうしたら良いか分からず伸び悩んでしまったのです。
ミケ
ネットショップで販売する場合、お客様に買ってもらうために乗り越えないといけないハードルは主に2つあると思うんです。
- 自分のショップページに来てもらって作品をみてもらう
- 作品を気に入ってもらって購入してもらう
私の作品は、ターゲットとなるお客様をすごく絞り込んだニッチな作品です。
その分、ショップページに来てくれるお客様は少ないのですが、作品をみてもらえると購入してくれる確率は高くなります。
ということは・・・できるだけたくさんのお客様に作品をみてもらうことができれば、売上が伸びるはずですよね。
そんな時に、ハンドメイドマーケットのminneから『イベント出店者募集』のメールが送られてきたのです。
『minneのハンドメイドマーケット』
来場者6万人を超えるビッグイベントで東京ビッグサイトでの開催です。
私もハンドメイドイベントには、何度か来場者として行ったことがあるので、大体のことは分かっているつもりです。イベントの開催は、3ヵ月以上も先のことなので準備期間も十分にあります。
ハンドメイドイベントなら作品を購入したいお客様がたくさん来場するので、私の作品をたくさんの人に作品をみてもらうチャンスです。
ミケ
「よしっ。とにかく出店してみよう!」と勢いづいてなんの下調べもしないで、1日分の出店申込みをしてしまいました。
来場者に人気のあるブースをチェックして、
- どんな作品が来場者の興味を引いているか?
- どんな什器を使ってディスプレイしているか?
- どのくらいの価格で販売しているか?
- お客様に対してどのような対応をしているか?
- 出店者は、自分の荷物や食事、トイレをどうしているか?
などなど、詳しく調査しておくと自分が出店するときの参考になります。きっと、イベントに来場者として見ているときとは全く別の景色が見えるはずです。
イベント出店の準備にはお金も時間も必要
イベントへの申込みのあと、私は早速、出店の準備に取り掛かりました。
ある程度のお金がかかってしまうことも分かっていたし、数か月の余裕があるとはいえ、あっという間に時間も過ぎてしまうことも分かってはいたんです。
でも、実際の準備を進めると予想以上にお金も時間も必要だと実感し、当日までドタバタでした(汗)
出店準備にかかった費用と、作業について整理してみますね。
思わぬ出費がかさむ出店費用
私がminneのハンドメイドマーケットに出店するため、実際にかかった費用は表の通りです。
費用の項目 | 金額 |
出店費用 | 15,000円 |
有料オプション費用 | 4,500円 |
作品の材料費(50個分) | 17,720円 |
値札・包装費(50個分) | 3,840円 |
ディスプレイ費 | 4,520円 |
ショップカード・名刺 | 6,000円 |
旅費・交通費 | 5,684円 |
合計 | 57,264円 |
1回の出店費用の合計で、大体6万円近くかかってしまいました。しかも、ブースの飾り付けであるディスプレイ費用がとても惨めなものとなってしまったので、本来ならもっとお金がかかっていたはずです。
ミケ
金額の大きい『出店料』と『作品の材料費』以外にも、数千円ですが色々なお金がかかります。
私が、イベントへの出店申込みをしてから気づいたことは、出店料はブースのエリアだけだってこと。
そこには何も無い状態なので、テーブルやイスなどは自分で用意するか、有料オプションに申し込む必要があるんです。
私の場合、イベントには電車と徒歩で会場に向かうつもりだったので、持ち歩けないテーブルとイスは有料オプションを活用しました。
当然、会場へ向かう電車賃や食事代も旅費交通費としてかかります。
イベントで作品を対面販売するためには、値札や簡易包装、ショップカードなども必要になってきます。
そして、初めてのイベント出店で一番重要なのは、ブースに展示する作品の在庫作成と、作品を華やかに演出するためのディスプレイです。
ネットショップでは、注文が入る度にひとつずつ製作すれば良いのですが、イベント出店の場合はたくさんの作品をあらかじめ製作しておかなければならないので、材料費が高額になります。
また、初めてイベント出店するときは、什器などのディスプレイ用品も揃っていないので、DIYするか購入するかしなければならず、まとまったお金が必要になります。
でも私は、作品の在庫製作で精一杯になってしまって、ブースのディスプレイまでほとんど手が回りませんでした。
トラ
余裕があったはずの時間も足りない
イベント出店の申込みは開催日の数ヵ月前なので、余裕があるように思えます。
でも私は、普段は別の仕事をしていてネットショップも変わらずに運営しています。その中でイベント準備に時間を割くのは、想像よりもずっと大変だったのです。
「まずはブースのテーブルを埋められるくらい作品の在庫を製作しなければいけない。」という考えで、在庫製作を終えたらディスプレイ準備をしようと思っていました。
作品の在庫は、50個を目標に少しずつ製作していきましたが、イベント開催日の一ヵ月前になってもまだ、20個程度しか出来上がっていませんでした。
というのも、そんな時に限ってネットショップの販売が好調で製作した在庫を発送しなければならなかったからです。
ミケ
そんな作品在庫の追いかけっこにイベント開催前の一ヵ月間は、必死に作品を製作し続けていました。ようやく在庫製作に目処がついたのは、イベント開催の数日前。
それから着手したブースのディスプレイ準備は完全に出遅れた状態だったのです。
- 出店ブースのコンセプトやイメージを明確にする
- 作品の展示数とディスプレイ用品を決める
- 予算を詳細に見積りする
- 作業スケジュールを立てる
- 計画に従って地道に準備する
特にディスプレイ用品は、予算が足りなければDIYする作業時間をスケジュールに組み込んだり、逆に時間が無ければ購入費用を見積もっておく必要があります。
予算とスケジュールの分配を決めておけば、イベント開催ギリギリになってから慌てることが無くなるはずです。
イベント当日の楽しくツライ経験
私にとって初めての出店準備は、イベント当日の朝までドタバタしてしまい睡眠不足で会場に向かうことに。
不安で楽しみなイベント当日は、予想通りの悲惨な結果と楽しい経験になりました。特に印象に残っていることを整理してお話ししますね。
何を販売しているか分からないブース
ディスプレイまで準備できなかった私のブースは、テーブルクロスも無く作品を陳列する什器も無い状態。
それでも他の作家さんと同じくらいの開場1時間前には、自分のブースに到着して即席ブースを作りました。
ショップ名は100均で買ったホワイトボードに手書きで殴り書きで、商品名も100均で買ったミニ黒板に手書きで殴り書き。作品は、テーブルにそのまま陳列しただけ。
イベントに出店していたブースの中でも1、2位を争うほどのショボさでした。
ミケ
それよりも出来上がった自分のブースをみて一番ダメだと思ったのは、何を販売しているブースか分からなかったことです。
私のブースは、当時の売れ筋作品を集めたもの。
文房具、インテリア雑貨、アクセサリーを雑多に扱っていました。それらを全てテーブルに並べてしまったので、何を販売しているブースなのか分からないし、私がどんなコンセプトで製作している作家かも分からなくなっていたのです。
来場者の直球過ぎる反応に凹む
そんなブースに対して来場者の視線は明らかに冷ややかです。
ほとんどの来場者は、私のブースを遠目に過ぎ去ってしまうか、視界に入らないかのように素通りしてしまいます。
話しかけてくれる方も、「何を販売されているんですか~?」というのが最初のひとことめ。一生懸命に作品について説明しても、興味を持ってくれる方はほとんどいませんでした。
ミケ
それでも一生懸命に私の話を聞いてくれて、笑顔を向けてくれる来場者の方もいたことは、とても嬉しかったし励みになりました。
私がイベント出店した1日の最終的な売上は、4,500円。
大赤字でしたし、『たくさんの来場者に作品をみてもらう』という当初の目論見は『来場者が素通りしていく』という意外な事実によって達成できませんでしたが、良くも悪くもお客様の反応をダイレクトに感じられて勉強になりました。
他の作家さんとの出会いが嬉しい
さらに嬉しかったことは、作家の方々との交流ができたこと。
ハンドメイドマーケットの中で販売していると、メッセージのやり取りを交わす作家仲間が出来たりします。
イベント出店をすると、そんな作家仲間の方々が次々に私のブースにも訪問してくれます。メッセージのやり取りはしていても、実際に会うのははじめてですが、お話ししているうちに今まで以上に仲良くなれます。
周囲のブースの作家さんたちも、朝の挨拶から始まって1日一緒に販売しているうちに仲良くなったりします。
来場者が途絶えているときは、訪問してくれた作家仲間の方や周囲で出店している作家さんたちも加わって、井戸端会議のようになっていくのも楽しいひとときでした。
ミケ
イベントに何度も出店しているベテランの作家さんたちは、初めて出店した私に様々なことをアドバイスしてくれたり情報を教えてくれます。
実は『モバイル決済』について初めて耳にしたのも、そんな井戸端会議の真最中でした。
- 説明もいらないほど分かりやすいコンセプトと作品を販売する
- ターゲットとなる来場者が興味を持ってくれる作品を販売する
- コンセプトをひとめでイメージできるディスプレイを考えておく。
特に私の失敗は、イベント出店をネットショップの延長と考えてしまったこと。
インターネットなら自分のターゲットとなるニッチなお客様が来てくれますが、イベントの来場者はそんな方たちではりません。
来場者が興味を持ってくれるコンセプトや作品を絞り込み、ブースをひとめ見ただけでそれが分かるようにしなければならないと痛感しました。
まとめ:初めてのイベント出店結果と反省点
この記事では、私が初めてイベント出店したときの失敗談とその反省点についてお話ししてきました。
ネットショップの売上を伸ばすために悩んだ私は、『もっとたくさんのお客様に作品を見てもらう』必要があると考えて、イベントへの出店に挑戦しました。
その場の勢いで出店の申込みをしてしまった私は、準備に必要なお金も作業時間も足りずにイベント当日を迎えてしまいます。
その結果、私の初めてのイベント出店は、売上は大赤字なだけでなく『たくさんのお客様に作品を見てもらう』という目的も達成できず、悲惨な結果になってしまいました。
その反省点をまとめると5つ。
- イベント出店では作品のターゲットを来場者に合わせる
- 出店前にイベントを作家目線で視察しておく
- 自分の出店ブースのコンセプトやイメージを明確にしておく
- 予算とスケジュールを決めておく
- コンセプトや作品が分かりやすいブースをディスプレイする
でも、初めてイベントに出店したことで来場者や他の作家さんからたくさんの学びや情報を得ることができました。
だから、その後のネットショップの活動をどのように見直すかを決めることができましたし、もう一度イベント出店にリベンジしてみたくもなったのです。
そして、この初めてのイベント出店をきっかけに作品の製作活動を見直してから、私の失敗だらけだった活動が大きく良い方向に変わっていきます。
その大きく変化を及ぼした製作活動の見直しについては、また次回にお話ししたいと思います。