モバイル決済を導入するときに、確認しておきたいポイントのひとつは、新規加入キャンペーンの内容です。
導入するサービスが決まっているなら、キャンペーンがお得なときに導入した方が良いし、、、
どのサービスにするか迷っているなら、よりお得なキャンペーンのサービスを導入した方が良いですよね。
特に大手のモバイル決済サービスは、どれも初期登録費用・維持費用が無料です。
だから費用面では、機器の費用や手数料にしかサービスの差が出てきません。
となると、機器や手数料がお得になるキャンペーンの活用は、初期コストを抑えるためにとても重要なんです。
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ミケ
現在、私が紹介しているモバイル決済サービスの大手4社は、『キャッシュレス・消費者還元事業』の決済事業者に登録されています。
各社のキャンペーン内容は、あなたが『キャッシュレス・消費者還元事業』の参加事業者か不参加事業者かによって変わってくるので、少し分かりにくいかも。。。
そこで、この記事では、2020年3月時点でのモバイル決済サービス大手4社のキャンペーン内容を分かりやすく比較してまとめたいと思います。
あなたにとって一番お得なキャンペーンがどれなのか、判断するために活用してくださいね。
目次
【2020年3月時点】大手4社のキャンペーン概要
このブログでは、モバイル決済サービスの大手4社をピックアップしています。
どれも、小規模な店舗やイベント出店、出張サービスなどで、モバイル決済の利用したい個人でも安心して利用できるサービスです。
詳しくはこちらの記事で確認してください。
この4社は、経済産業省の『キャッシュレス・消費者還元事業』の決済事業者です。
だから、あなたがその対象事業者なら、4社どれかのサービスに参加登録すると、手数料の引下げなどのメリットを受けられます。
それに合わせてモバイル決済のキャンペーンは、キャッシュレス・消費者還元事業への『参加事業者』と『不参加事業者』に分けて展開されています。
消費税率アップをモバイル決済で乗り切る!『キャッシュレス・消費者還元事業』の解説と大手4社の対応まとめミケ
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まずは『参加事業者』と『不参加事業者』に分けて、キャンペーンの概要を比較してみますね。
『キャッシュレス・消費者還元事業』参加事業者のキャンペーン比較
※)スマホの方は表を横にスライドできます。
サービス | Square | Airペイ | Coiney | 楽天ペイ |
カードリーダー(実質)無料 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
カードリーダー専用ドック無料 | ー | ー | ー | ー |
タブレット無料貸与 | ー | 〇(iPad) | ー | 〇(注1) |
プリンター無料貸与 | ー | ー | ー | 〇(注1) |
決済手数料引下げ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
決済手数料引下げ期間延長 | ー | ー | 〇(注2) | ー |
入手形態 | 買取 | 貸与 | 買取 | 貸与 |
キャンペーン適用の決済金額条件 | 無し | 無し | 無し | 無し |
注1)タブレット、又はプリンターを選択。
注2)2020年6月末までを2020年12月末まで延長。
『キャッシュレス・消費者還元事業』の参加事業者の場合、カードリーダー以外の機器も無料で入手できる『Airペイ』と『楽天ペイ』のキャンペーンは、お得感が高いです。
実店舗の運用に利用するなら、お店用の機器があった方が便利ですよね。
但し、どちらも提供機器はレンタルなので、加盟店を解約する場合は返却しなければいけませんので注意しましょう。
一方、関連機器が不要な場合は、決済手数料引下げ期間が延長される『Coiney』のキャンペーンがお得です。
手数料還元の期限まで残り少なくなってきた今、その期間が延長されるメリットは逃せませんね。
但し、対象期間中の決済合計額が20万円を超えた月の売上に対して適用となるので注意しましょう。
『キャッシュレス・消費者還元事業』不参加事業者のキャンペーン比較
※)スマホの方は表を横にスライドできます。
サービス | Square | Airペイ | Coiney | 楽天ペイ |
カードリーダー(実質)無料 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
カードリーダー専用ドック無料 | 〇 | ー | ー | ー |
iPad(実質)無料 | ー | ー | ー | ー |
決済手数料引下げ | ー | ー | ー | ー |
決済手数料引下げ期間延長 | ー | ー | ー | ー |
入手形態 | 買取 | 貸与 | 買取 | 買取 |
キャンペーン適用の 決済金額条件 |
無し | 無し | 無し | 有り |
『キャッシュレス・消費者還元事業』に不参加の場合は、どのサービスでも決済手数料の引下げが適用されないことが残念なポイント。
経済産業省が定めた条件ですので仕方がありませんね。。。
ですがそんな中でも、カードリーダー専用ドックが無料で入手できる『Square』はおススメです。
カードリーダー専用ドックがあれば充電しながらでも決済することができます。
ミケ
大手4社のキャンペーン詳細比較
今度は、各社ごとにキャンペーンの内容をより詳しくみていきましょう。
Square(スクエア)のキャンペーン内容
Square(スクエア)は、参加事業者は『キャッシュレス・消費者還元事業』、不参加事業者には『ピピッとお試しキャンペーン』を展開しています。
※)スマホの方は表を横にスライドできます。
キャッシュレス・ 消費者還元事業 |
参加事業者 | 不参加事業者 | |
キャンペーン名 | キャッシュレス・消費者還元事業 | ピピッとお試しキャンペーン | |
キャンペーン内容 | ・Square Reader (7,980円)無料 ・クレジットカード5ブランド決済手数料2.16% ・Square請求書決済手数料3.25% |
・Square Reader (7,980円)無料 ・専用ドック(2,000円)無料 |
|
キャンペーン期間 | ・決済端末無料は2020年4月末(予定)まで ・決済手数料引下げは2019年10月1日~2020年6月30日 |
2020年1月21日〜2020年6月30日 *キャンペーン用の在庫がなくなり次第終了 |
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適用条件 | 対象者 | キャッシュレス・消費者還元事業の参加事業者 | キャッシュレス・消費者還元事業の不参加事業者 |
適用期限 | 2020年6月30日、又は経産省及び事務局が定め随時変更され得る時まで | 2020年6月30日 ※対象製品の在庫がなくなり次第終了 |
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達成条件 | Squareアカウントを有し、経産省申込フォームを提出 | 新規アカウント作成、キャンペーン申込み |
Square(スクエア)のキャンペーンは、キャッシュレス・消費者還元事業に参加・不参加に関わらず、カードリーダー無料+αのメリットがあることが魅力です。
キャッシュレス・消費者還元事業の参加事業者に対しては、Square請求書の決済手数料が3.25%に引下げられます。
(通常はJCBが3.95%、その他のクレジットカードが3.75%)
Square請求書は、対人販売の機会が少なく、ネットショップなどインターネット主体で販売している方にとってはとても魅力的なSquare(スクエア)独自のサービスです。
また、キャッシュレス・消費者還元事業の不参加事業者に対しては、手数料などのメリットが無い分、Square Reader専用ドックが無料でプレゼントされちゃいます。
専用ドックは、カードリーダーを充電しながら使える便利アイテムです。
どんな事業者にもメリットがあるSquare(スクエア)の配慮は嬉しいですね。
Airペイ(エアペイ)
Airペイ(エアペイ)は、参加事業者は『キャッシュレス0円キャンペーン』、不参加事業者には『0円スタートキャンペーン』を展開しています。
※)スマホの方は表を横にスライドできます。
キャッシュレス・ 消費者還元事業 |
参加事業者 | 不参加事業者 | |
キャンペーン名 | キャッシュレス0円キャンペーン | 0円スタートキャンペーン | |
キャンペーン内容 | ・カードリーダー(税別18,334円)が無料貸与 ・iPad(税別37,800円)が無料貸与 ・クレジットカード5ブランドの決済手数料2.16% ・交通系電子マネー、及びiD,Quickpayの決済手数料2.16% |
・カードリーダー(税別18,334円)が無料貸与 |
|
キャンペーン期間 | ・決済端末無料貸与は2019年5月 ~2020年3月31日 (iPadはなくなり次第終了) ・決済手数料引下げは2019年10月1日~2020年6月30日 |
・決済端末無料貸与は2019年5月 ~2020年4月末(予定) ・決済手数料引下げは2019年10月1日~2020年6月30日 |
|
適用条件 | 対象者 | 新規にお申し込みした方 | 新規にお申し込みした方 |
適用期限 | 2020年3月31日 | ー | |
達成条件 | ・申込日から6か月以内にAirペイの新規加盟審査に通過 キャッシュレス・消費者還元事業の審査に通過 |
・申込日から6か月以内にAirペイの新規加盟審査に通過 |
Airペイ(エアペイ)は、『キャッシュレス・消費者還元事業』の参加事業者になると、とてもお得感が高くなるキャンペーンです。
なんと、カードリーダー(税別18,334円)だけでなく、モバイル機器の iPad(税別37,800円)も貸与料金が0 円で提供してもらえます。
「自分のモバイル機器がAndroidなので、対応していないAirペイは諦めていた。」
「自分のモバイル機器と決済するモバイル機器は、別に分けておきたい。」
という事業者さんにとって、嬉しいキャンペーン内容です。
特に、実店舗のある事業者さんは、自分以外に同じモバイル機器を使って決済する従業員がいる場合が多いと思います。
そんな方には、ピッタリですね。
Coiney(コイニー)
Coiney(コイニー)は、参加事業者は『キャッシュレス・消費者還元事業』、不参加事業者には『タダノリキャンペーン』を展開しています。
※)スマホの方は表を横にスライドできます。
キャッシュレス・ 消費者還元事業 |
参加事業者 | 不参加事業者 | |
キャンペーン名 | のっトク!キャンペーン | タダノリキャンペーン | |
キャンペーン内容 | ・Coineyターミナル」(税込19,800円)が無料 ・クレジットカード5ブランド決済手数料が2.16% ・交通系電子マネーの決済手数料2.16% ・決済手数料引下げ延長(月間売上20万円以上) |
・Coineyターミナル(税込19,800円)が無料 | |
キャンペーン期間 | ・決済端末無料は2020年2月3日 ~4月30日 ・決済手数料引下げは2019年10月1日~2020年12月31日 |
~2020年5月31日 | |
適用条件 | 対象者 | 新規にCoineyへ申込した方 | 新規にCoineyへ申込した方 |
適用期限 | 2020年4月30日 | 2020年5月31日 | |
達成条件 | Coiney加盟店審査を通過後、キャッシュレス・消費者還元事業に参加登録し適用されること | 対象期間までに加盟店審査を通過 |
Coiney(コイニー)のキャンペーンは、『キャッシュレス・消費者還元事業』の参加事業者になると、とてもお得感が高くなるキャンペーンです。
そのお得な点は、決済手数料引下げ期間が2020年12月31日まで延長されること。
キャッシュレス・消費者還元事業の恩恵がある期間が残り少なくなってきた今だからこその内容です。
最小限の機器だけあれば十分という方なら、決済手数料が還元されるCoineyのキャンペーンはとてもメリットがあります。
Coineyを利用した月間売上が20万円を超えた月に対して適用となる点には注意が必要ですが、条件を満たす見込みのある方は、この期間内に申し込んでキャンペーンを活用したいですね。
楽天ペイ
楽天ペイは他の3社から少し遅れて6月24日以降、『キャッシュレス・消費者還元事業』をキャンペーン展開しています。
※)スマホの方は表を横にスライドできます。
キャッシュレス・ 消費者還元事業 |
参加事業者 | 不参加事業者 | |
キャンペーン名 | キャッシュレス・消費者還元事業 | カードリーダー実質0円キャンペーン | |
キャンペーン内容 | ・選べる!決済端末の無償貸与(「カードリーダー購入代金18,800円+選択器機(注)」) ・クレジットカード5ブランドの決済手数料が2.16%に引下げ ・交通系電子マネー、REdy,iD,Quickpay,nanacoの決済手数料が2.16%に引下げ |
カードリーダーの購入代金キャッシュバック | |
キャンペーン期間 | ・決済端末無料貸与は2019年6月 24日~2020年4月末 ・決済手数料引下げは2019年10月1日~2020年6月30日 |
ー | |
適用条件 | 対象者 | 新規アカウント登録加盟店,又は既存加盟店 (決済端末無料貸与は新規の方のみ) |
新規に楽天ペイへ申込みした方 |
適用期限 | 2020年4月末まで | 審査通過月を含む4ヶ月以内 | |
達成条件 | キャッシュレス・消費者還元事業に参加登録をされて、適用されること | 審査通過月を含む4ヶ月以内に、決済金額条件を達成 |
注)タブレット、又はプリンターを選択。
楽天ペイは、『キャッシュレス・消費者還元事業』の参加事業者になると、とてもお得感が高くなるキャンペーンです。
しかも、通常のキャンペーンの場合は、4カ月間の売上決済金額の条件がありますが、キャッシュレス・消費者還元事業では参加登録のみで適用されます。
楽天ペイは、国内販売ではメリットの多いサービスですが、私のようにネットショップ主体の事業者にはハードルの高い一面もあります。
事業拡大を狙っている方は、この機会に導入するのがおススメですね。
モバイル決済大手4社のキャンペーンまとめ
ここまで、モバイル決済サービスを提供している大手4社が、2020年3月時点に展開している新規加入キャンペーンについて比較してきました。
現在、モバイル決済サービスのキャンペーンは、『キャッシュレス・消費者還元事業』に参加するかしないかで内容が変わってきます。
そこでこの記事では、参加する場合と参加しない場合に分けて、キャンペーンを比較してきました。
『キャッシュレス・消費者還元事業』に参加登録する場合は、決済手数料の引下げに加えて、モバイル決済に関わる機器が無料で入手できるキャンペーンが適用できます。
大手4社の中でおススメのキャンペーンは、あなたのビジネス環境によって変わるので一概には言えません。
でも、あえて私の意見を場合分けしながら書くと、、、
- スタイリッシュな決済機器を揃えるなら、iPadが無料貸与されるAirペイ
- 実店舗で事業拡大を狙うなら、無料貸与の機器を選べる楽天ペイ
- 最低限の機器があれば十分で、ある程度の売上が見込めるならCoiney
- ネットショップ主体なら、決済手数料の低いSquare請求書が使えるSquare
という感じじゃないかと思います。
『キャッシュレス・消費者還元事業』の対象事業者に当てはまらなかったり、登録審査を通過できず、不参加となった方の場合は、主にカードリーダーが無料で入手できるキャンペーンが適用できます。
どのキャンペーンも大体同じような内容ですが、特徴を打ち出してお得感があると感じられるのは、
- カードリーダーとその専用ドックが無料になるSquare(スクエア)
実店舗だけでなくイベント出店でも活用できそうなので、私はイチオシしたいサービスです。
最後に・・・
いずれにしてもモバイル決済は、『キャッシュレス・消費者還元事業』によるキャッシュレス化の推進に伴って、各社が競い合ってキャンペーンを展開しています。
特に『キャッシュレス・消費者還元事業』による手数料引下げは2020年6末まで。
参加される方は、早めに導入しつつキャンペーンも適用して、メリットを逃さないようにしましょう!